【生々しい話】ギャラ未払いを防ぐ、フリーランスの報酬金トラブル予防法

5493.jpg

今回はちょっと生々しい「ギャランティの未払いを防ぐ方法」というお話です。
フリーランス諸氏にとっては他人事ではない、切実な問題ですね。
新規取引先とお付き合いを始めるその前に、ぜひご一読ください。

さて、幸いにして私自身は未払いのトラブルに今のところ遭遇したことがありません。
防御力の高さなのか、それともただ運がいいだけなのか、どちらでしょうか。
そこで僭越ではありますが、今まで試した防御の方法をいくつかご紹介したいと思います。

————————————————————————————————
1)取引先社名、住所を検索する
————————————————————————————————
請求書や納品書などの宛先を調べるためにも、社名、住所検索は欠かせませんが、新規取引先としてお付き合いする場合も、必ず事前に社名、住所の検索をしましょう。どんなに零細な企業でも、今どきはHPぐらいあるのがほとんど。そのサイトを隅から隅まで確認します。

またHPが存在しない場合は「社名 評判」なんてキーワードを駆使して検索してみるのもおすすめです。そのものズバリ「社名 ギャラ 未払い」で検索すると、意外に早く結果がわかることも。
そこからなんとなく「業績はいいらしい」「最近退職者が続出しているらしい」「会社が傾きかけているらしい」といった気配を感じ取ることができます。

————————————————————————————————
2)担当者名を検索する
————————————————————————————————
有名企業からの声がけでも、ギャランティを支払う気がそもそもない、なんて場合もあります。

実体験に基づいた話なのでボカしながら書きますが、あるとき有名なWEB系の企業から、
「旅行情報サイトを新たに立ち上げるので、とあるエリアの担当編集者になってほしい」
といった旨のメールを、自分のブログ経由でいただきました。
「あなたが書いた文章が(とっても有名な企業である)当社運営のサイトに載りますヨ♪」
とメールには甘い言葉が並んでいるのですが、何往復してもギャランティの話がいっこうに出てきません。

「ギャラはいくらになりますか?」と書くのがちょっと億劫だったので、会社名と担当者名で検索してみるとアラ不思議!いろんなブロガーたちのコメント欄に、メールの文面と同じようなコメントと、その方の名前が載っているじゃありませんか。

様子を見ていると、手当たり次第にいろんなブロガーにアプローチしているだけで、ライターとしての実績や経歴はほとんど関係なかったようです。「載せてやるんだからタダでも有難いと思え」系の案件だと判断し、この件はお断りしました。

<関連記事>

画像一覧

執筆者

立見 香

出身地・群馬と居住地・埼玉の粉食文化をこよなく愛するライター。 水沢うどんと舞茸天ぷらの組み合わせを最強と信じて疑わないが、最近は武蔵野名物の肉汁うどんにハマり中。 休日は上信越の山域にいることが多い登山・温泉愛好家ゆえ、少々電波が届きにくくなっております。最近「温泉ソムリエ」になりました。

立見 香

関連記事

特集

関連記事

ショーンK氏に学ぶフリーランスと経歴詐称の関係性

フリー稼業ゆえに昼間からラジオばかり聴いているヘビーリスナーなのですが、主にAM954(TBSラジオ)にチューニングを合わせっぱなしで、残念ながらFM局の人気DJで国際的コンサルタントのショーンKさんのことは存じあげていませんでした。

でも「インテル入ってる」の人なんですねー。びっくりです。

今回話題になっているのは経歴の詐称具合が華麗すぎるだろう!という点。
順調にステップアップされていた様を見ると、なるほどこういうふうにコレ(大和証券関係のお仕事)を足がかりにしてコレ(その他大企業のコンサルや講演会など)を得たのだなあ、と感心すること仕切りでした。

また、この機会に言ったれ!ということなのか、さまざまな方面の各著名人が「実は僕も経歴詐称してるんですよね~(笑)」と暴露されていて、なんだかほほえましい流れになっていますね。

さて、フリーランスというのは経歴詐称の誘惑にかられがちな稼業です。
「自分を大きく見せるため」というより、自分を信頼していない相手を簡単に説き伏せるのに“諸刃の剣”であり“禁じ手”ではあるのですが、大なり小なりの「詐称」をした方が手っ取り早いからです。

ここで一旦、私がこちらのサイトで掲載させていただいている経歴をまとめますのでご確認いただいてもよろしいでしょうか。

「うどんが好き。登山が好き。温泉ソムリエになりました」

どうでしょう、この嘘偽りの無さと内容の無さ。詐称が入り込む余地もありません。
「細かい経歴を載せても仕事は増えないよなあ…」という消極的判断で経歴に言及せずに現在に至っておりますが、周囲のフリーランス仲間にはよく言われます。

「悪質な詐称はまずいけど、多少の誇張はいいんじゃない?」と。大きく吹いてしまうと、実力以上の手に余るような案件が舞い込んでアタフタして押しつぶされてしまいます。
ですが身の丈にあった誇張(矛盾している…)はしてもいいんじゃないか、と。

ショーンK氏の場合は手に余る案件を依頼されても、驚きの付け焼き刃技術の高さで今までなんとか乗り切ってきたことは後半の本当の経歴で実証済み。贋作とはいえ器のデカイ男だったのでしょう。

ここまでバレずにうまくやってきたのだから、経歴は嘘でも技術は本物なんですし、社会的な制裁はもう無しでいいんじゃないですかね。

フリーランスの生き方、8つのポイント〜社会不適合者の歪んだサクセス・ストーリー「ナイトクローラー」に学ぶ〜

刺激的で“グラフィカルな絵”を求め夜のロサンゼルスをハイエナのように駆け回る報道パパラッチの姿を通し、テレビ業界の裏側を皮肉たっぷりに描いたサスペンス・スリラー「ナイトクローラー」。

第87回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ、常軌を逸した主人公を演じるジェイク・ギレンホールの怪演に各界著名人から絶賛の悲鳴が続々!(公式サイトより)届いた話題作。

「フリーランスジャーナリスト」という名の、見るからにヤバイ目をした社会不適合者が織りなす成長譚でもあり、歪んだサクセス・ストーリーでもある本作に、同じフリーランスのライターとして、ときにはお手頃デジ一を手に取材先に伺うこともあるエセカメラマンとして、「ゲ、ゲスだなあ…」と戦慄しつつも、今作の主人公には何かしらのシンパシーを感じずにはおれませんでした。

今回は映画「ナイトクローラー」を題材に、フリーランスとして素直に勉強になると思ったポイントと、これはダメだろう!という反面教師的なポイントを、ライター目線でお伝えしたいと思います。

————————————————————————————————
1)売り込み先とタイミングを誤るべからず
————————————————————————————————
主人公ルイスは映画冒頭で工事現場から盗んだフェンスを買取業者に持ち込み、ついでに自分を職員として現場で雇ってもらえないかと懇願します。
しかし窃盗犯とわかりきった人間を雇い入れる業者がいるはずもなく、敢え無く門前払いに。
人間どんなに才能(手際がいい、物分りがいい)があっても、売り込む相手とタイミングをちゃんと見計らわないと無意味!ということがわかる場面です。

————————————————————————————————
2)先行投資は大事
————————————————————————————————
偶然遭遇した自動車事故現場をヒントに、ルイスはケチな窃盗犯から報道パパラッチに転身することを決意。
手始めに高級自転車を盗んで売り、撮影に必要なカメラや警察無線を傍受する機器などを購入します。
けっきょく地道に稼いだお金をつぎ込んで…ではなく窃盗なのがこの映画の肝です(笑)。
何かを始めるのには先行投資が必要不可欠なのですが…窃盗だけはダメ、絶対!

————————————————————————————————
3)「口下手」より「舌先三寸」が良い
————————————————————————————————
とりあえず見よう見真似でいい感じの映像が撮れたので、テレビ局のディレクターに売り込みを開始するルイス。
彼の死んだ魚のようなヤバイ眼差しは気にせずに、見せられた映像と話の内容だけに注視するディレクター(いいのか、それで!)。
彼の口の達者さがいかんなく発揮される場面です。
「僕はファストラーナーだ。要領がいい」と冒頭のフェンス買取業者相手に語っていたこととほとんど変わりないのですが、今回は相手とタイミングがよかったおかげで見事交渉成立し、無事パパラッチとしてのスタートラインに立った記念すべきシーンとなります。

最近とあるコンペのような場面で「謙遜は無意味。言ったもん勝ち」ということを学んだばかりの口下手な私は、彼の口の上手さには非常に学ぶべきものがあると感心しました。
「口の上手さは七難隠す」という格言もありますしね。今作りましたけど。

クラウドソーシングはフリーランスへの架け橋となれるのか?

最近ではインターネットを通して仕事をもらうクラウドソーシングで働く人が増えています。

クラウドソーシングはまさしく自由な時間と場所で働くにはもってこいであり、フリーランスになるにも一つの架け橋になる。そんな理想を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
では、実際のところフリーランスで働くことを考えたときに、クラウドソーシングは有効であるのか?と疑問に思う人は少なくないでしょう。
そこで今回はそのような疑問を解決するために、データを見ながらクラウドソーシングとフリーランスの関係についてお話ししていきます。

クラウドソーシングで最も有名なサイトの一つとしてクラウドワークスというサイトがあります。クラウドソーシングを利用している人にはかなり有名なサイトで、アンケートやライターといった案件からアプリ開発などのプログラミング業務まで幅広い案件が存在します。
果たしてクラウドワークスのみで、どれほどの人が生活できるくらい稼いでいるのでしょうか。
クラウドワークスが2月に公開した資料によると月収20万円に到達している人は111人とのことです。
これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは意見が分かれるところでしょう。わずかな賃金で1日8時間を超える勤務をしている人から見れば羨ましいと感じますし、世間でホワイトと言われている企業の社員から見ればひどいと感じるかもしれません。
しかし、クラウドワークスの登録者は80万人ということを考えると、クラウドワークスだけで生活できる人がごくごくわずかであることは否定できません。
もちろん登録者の中にはクラウドワークスだけで生活しようと考える人が少数派であることは間違いないでしょう。学生や主婦といった、少しの小遣いが稼げればいいと考える人も少なくありません。
しかし、それらを踏まえた上でもクラウドソーシングだけで生活することはまだまだ難しいと考えるのが一般的な考えではないでしょうか。
フリーランスで働くのであれば、自分で仕事を獲得することも必要なスキルと言えそうです。

定年のないフリーランスのための、3つの老後資金づくり

ネットを活用したクラウドワークが注目される中、フリーランス(個人事業主)として活動する方も多くなってきています。このフリーランスの方や第1次産業従事者の人は、自営業者(国民年金第一号被保険者)となります。

この自営業者は毎年確定申告する義務はありますが、会社員のように定年はありません。ですから、退職金が支払われるとともに会社を引退しなければならない、といったことはありません。超高齢社会では、第一次産業に従事している人のように、定年に関係なく、いつまでも続けられる仕事をもっているほうが元気でいられるかもしれません。

極端な話、元気であれば死ぬまで働くこともできますが、子どもに後を任せるとか、病気やけがなどで商売ができなくなったりする可能性もあるため、実質的にはどこかで一線をひかなくてはなりません。現役を退くと、必然的に収入は減ってしまいます。

そうなると年金や貯蓄が頼りの生活になりますが、自営業者が加入する国民年金だけではとても生活できるだけの収入となりません。65歳からもらえる国民年金の額は、20歳から60歳まで40年間きちんと保険料を納め続けた場合でも、年額約78万円、夫婦2人でも年150万円程度です。

掛け金が選べる「確定拠出年金個人型」
そこで、自営業者が有利に老後資金を積み立てできる方法を3つご紹介します。
まずは、「確定拠出年金の個人型」と呼ばれる制度です。国民年金の保険料を満額納めている人が対象です。掛け金は月額5,000円以上68,000円から選択でき、金融機関が提供する金融商品(預金・保険・投資信託)から、自分で好きなものを選んで運用します。運用で得られた収益は非課税となるため有利に運用できます。注意点は、原則60歳前に中途引き出しができないことです。

老齢年金に上乗せする「国民年金基金」
2つ目は、同じく国民年金の保険料を満額納めている人が、老齢基礎年金に上乗せして受け取れる「国民年金基金」があります。47都道府県に設立された「地域型基金」と25の職種別に設立された「職能型基金」がありますが、どちらか一つに加入します。掛け金は、性別、年齢、加入口数により異なりますが、上限は先ほど紹介した「確定拠出年金の個人型」と同じ月額68,000円です。(両方に加入する場合は、掛け金を合算して月額68,000円の上限までに抑える必要があります。)注意点は、加入後は任意で脱退できないこと、受け取りは、一時金の受け取りはなく、年金での受け取りとなることです。

自営業者の退職金制度「小規模企業共済」
3つ目が「小規模企業共済」という制度で、自営業者のための退職金制度と呼ばれています。掛け金は、1,000円以上70,000円から選択できます。確定拠出年金の個人型と国民年金基金とは別枠で加入できます。65歳以降あるいは事業を廃業、譲渡した場合に受け取ります。中途で任意に解約もできますが、払い込んだ掛け金額を大幅に割り込むので、注意が必要です。

以上の3つの制度において共通した有利な点は、所得から掛け金を全額引いてもらえることです。たとえば、毎月確定拠出年金68,000円と小規模企業共済70,000円を1年間積み立てた場合、年間にして、1,656,000円を所得から差し引いてもらえます。確定拠出年金は、運用で得た利益も非課税になります。国民年金基金や小規模企業共済は、確定拠出年金と違い自分で運用しません。運用が苦手という人でもかなりの節税効果が期待できます。

確定申告はありますが、自分の好きな仕事を一生続けて、元気に暮らすということは、超高齢社会の日本では、とても幸福な生き方ともいえます。若者たちの農業や漁業への回帰が言われている昨今、自分らしい働き方とは何かを問いかけてみてはいかがでしょう?

フリーランス(個人事業主)になったら青色申告制度を利用しよう!

会社をやめて独立し、フリーランス(個人事業主)になったら、稼いだお金はすべて自分のものですが、事務所の家賃から移動にかかる交通費、事務用品費、通信費などさまざまな経費がかかりますね。

そこで少しでも使えるお金を手元に残すためには「節税」も考える必要があります。といっても、あやしい方法ではありません。国からも認められている「青色申告制度」です。

ここで、簡単に所得税の説明をしますね。
会社員だと給料にかかる所得税は毎月の給料からすでに差し引かれていますが、フリーランスとして独立したら毎年確定申告をして、年間の所得に応じた税金を払わなければなりません。所得額に応じて所得税率は5%から45%まで幅があり、さらに控除額が決められています。例えば所得が300万円だと10%の所得税率になり、さらに97,500円の控除額を引いた金額を納めることになります(平成25年から平成49年までは別途復興特別所得税が課される。また、事業によって所得が290万円を超えると個人事業税もかかる)。

さて、気になるのは、「青色申告制度」でどうして節税になるの?ということですよね。

フリーランスのお給料ともいえる所得は収入(売上)から経費を差し引いたものですが、所得が高ければ支払う税金も増えることになります。そのため、少しでも支払う税金を減らそうと、収入をごまかしたり、経費を水増ししたりする行為が後をたちません。そこで、正しく申告してもらうため、所得額を計算する際、収入や必要経費について日々の取引をきちんと記帳して書類を保存していれば、特別に収入から一定金額を控除できる「青色申告制度」があるのです。

「青色申告特別控除額」は10万円または65万円。事業規模にもよりますが、定められた方式で記帳し申告すれば65万円控除をうけられ、その分が節税になるのです。青色申告制度を利用する場合は、その年の3月15日までか、事業開始から2か月以内に税務署に「青色申告承認申請書」を出す必要がありますが、申請書を提出していない「白色申告」は特別控除がありません。平成26年分からは白色申告でも記帳と書類保存が義務付けられましたので、最低でも10万円の控除が受けられる青色申告を選んだ方がトクです。

市販の経理ソフトを使えば、経理処理もそう難しくはありませんし、地域の税務署や青色申告会などで無料講習会も行われているので参加してみるのも良いかもしれません。また、「青色申告」には、特別控除の他にも、家族への給与を必要経費にできたり、赤字が出ても翌年以降3年間にわたって繰り越しできたり…といろいろなメリットがあります。コスト意識を持つためにも、独立したらきちんと記帳処理をして「青色申告制度」を利用し、節税メリットを受けることをおススメします!

2015.6.15更新

ランキング