和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」 第4回中野晴啓著「預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている」

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4月。街にあふれるフレッシュマンの初々しいスーツ姿に春の訪れを感じます。

和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」シリーズ。4回目は中野晴啓氏による「預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている」です。前々回に低所得でも貯蓄ができる!貯金術を学んだばかりなので、そのタイトルに衝撃を受けます。たしかに、マイナス金利で物価上昇、インフレ傾向の現在では、銀行に預金しているだけでは、実質目減りしていくのが火を見るより明らかです。いったいどうすればよいのでしょうか?銀行預金だけに頼らない資産形成づくりとは何か?この本を通して学んでいきましょう。

■著者のコメント
預金バカ ― 刺激的で思い切ったタイトルですが、とよく言われます。そのわりに内容は真っ当で難しい言い回しはほとんどなくすんなり読みすすむことができると思います。預金でお金は増やせず、ましてやインフレ時代には実質目減りしてしまうこと、銀行が本来の機能を果たしていないことや、一定期間は販売サイドも顧客に解約誘導をしない業界の暗黙ルールの後、その期間をすぎると一斉に乗り換えを促す回転売買で手数料稼ぎをする証券会社に対しては、ふだんセミナーでも言っていますが、憤りをそのまま書き記しています。また長期投資の必要性やお金を働かせることによって私たちが社会に果たす大きな役割などその理念についても触れましたが、マイナス金利の導入によって将来の資産設計はますます難しく、預金だけではやはりダメだということは本書を読めば納得していただけるはずです。
金融や投資の内容を期待して読み始めると一転、第2章「私はこうして投資信託ビジネスを起業した」では、大逆境の中で何度打たれてもめげずに会社を設立するまでの道のりを包み隠さず語っています。新入社員で店頭株にはまり大損したこと、長期投資へのめざめ、自分で投信会社を作ろうと何度も上司につぶされ左遷を繰り返し、日本の投信業界の「常識」に阻まれ、数々の困難に立ち向かいやっとの思いで会社を作り上げる、こうした告白を通じて自分自身の投資信託への「思い」を伝えており、実話なだけに面白い読み物になっていると思います。
投資初心者に投資について関心をもってもらうことにも適した一冊。投信ビジネス業界の裏側も知ることができます。

中野 晴啓(なかの はるひろ)
セゾン投信株式会社 代表取締役社長。1963年東京生まれ。1987年明治大学商学部卒。同年、現在の株式会社クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用のほか外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。その後、株式会社クレディセゾン インベストメント事業部長を経て2006年セゾン投信株式会社を設立、2007年4月より現職。販売会社を介さずに直接販売する直販ファンド2本を設定、運用し、2本のうちの1本「セゾン資産形成の達人ファンド」はR&Iファンド大賞「最優秀ファンド賞」を2年連続受賞。現在、顧客数10万7千、運用資産総額は1,300億円を突破した。また全国各地で年120本以上の講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに積み立てによる資産形成を広く説き「積立王子」と呼ばれる。著書に『投資バカ』(朝日新聞出版)『投資信託はこうして買いなさい』(ダイヤモンド社)ほか多数。

●和泉昭子のココがオススメ!

金融業界で「プリンス」といえばこの人、セゾン投信株式会社社長の中野晴啓さん。
彼の講演には、若いファンの方たちが列をなすほどの人気者です。
その風貌や柔らかな語り口からは想像できない衝撃的なタイトル「預金バカ」という本が、2014年夏に発刊されたときの衝撃は今も忘れられません。
発売からやや時間が経っている本書をあえて今とりあげるのは、
ご存知「マイナス金利」の影響を受け、銀行の預金金利が1年物から10年物に至るまで、軒並み地を這う状態だから。もはや預金だけではお金を2倍にするのに7200年もかかり、人生を豊かにする手段としては間に合わないのです。
本書前半は、中野さんご自身が投信ビジネスを始めた経緯や長期投資に対する熱い思いがつづられています。
そして、第3章「国も会社もあなたを守ってくれない」、第4章「『勉強』しなくても投資はできる」まで読み進めれば「頭ではわかっていても、もうひとつ動く気になれない」「何から始めればいいのかわからない」といった投資予備軍の方たちも一歩を踏み出さざるを得ない気持ちになるでしょう。
また、続編的な「投資バカ」(朝日新書)では、投資を始める際に陥りがちな誤解についてより深く紹介されています。
できればセットで読み、王道な長期投資で明るい未来を切り拓きましょう。


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和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」第1回横山光昭著「年収200万円からの貯金生活宣言」

2016年1月。今月より新しい企画、和泉昭子の「お金持ちのなるための教科書s」がスタートします。

これは、生活経済ジャーナリストの和泉昭子さんが、お金や経済の仕組みがよくわからない、マネー超ビギナーに向けて、お金持ちになるための「知恵」と「行動力」を身につけるために、お金のことがよくわかる本を毎回1冊づつ「教科書」として紹介します。
ロングセラーの名著から、最近話題の本まで、「初心者にわかりやすいこと」をモットーにセレクトします。(決して本の宣伝ではありません)
これらの「教科書s」で学び、いつしかみなさんが「お金持ち体質」に体質改善し、日々の生活の中でお金が増えていければこれほどハッピーなことはありません。さあ、いっしょに学びましょう。

第1回は、横山光昭著作の「年収200万円からの貯金生活宣言」です。

■著者のコメント
「貯金力」さえ身につければ、もう一生お金に困ることはありません。
現在9千人を超える、貯金ゼロ家計の再生に取り組んできた家計再生コンサルタント・横山光昭の貯金力をつけるための一冊です。
食べ物によって体ができあがっていくように、お金の使い方によっても自分自身が作りあげられます。よりよくなるためには、お金との付き合い方や使い方が大切です。ムリの重なる節約をしなさいとか、積極的な投資で資産を増やしましょうというのではなく、無理なくムダ支出をカットして、収入を生かし、賢く貯金を作りましょうとお伝えしたいのです。

お金は本来「使うもの」。いざ使うべきときや使いたいときに、ぞんぶんに使ってこそ意味があります。
そのためには、お金の使い方にメリハリをつけなくては、うまくいきません。それを容易に実践できるようにしたのが、「消費・浪費・投資」の3つに分類する家計管理法です。
そして、貯金を作れるように変われる「90日貯金プログラム」。これをリスト化し、取り組みやすく紹介しました。実践しやすく、簡単かつ具体的な解説で、お読みくださった皆様が効果を感じられるように配慮して構成しています。
この実践しながら身に付ける家計管理方法は、そのプロセスが貯金力を形成する訓練となり、次第に一生お金に困らない、貯金力が身に付くでしょう。お金に悩む方には一度お試しいただきたい、おすすめの一冊です!

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、株式会社マイエフピー代表取締役社長。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで9,000人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は累計60万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズを代表作とし、著作は累計116万部となる。

●和泉昭子のココがオススメ!
NHK「あさイチ」など、テレビや雑誌でおなじみの横山さん。
FP業界に彗星のごとく現れ、今や最も人気のあるマネーアドバイザーの1人といえるでしょう。横山さんがすごいのは、それまであまりお金に縁がなかった方たちを、家計管理の達人に変身させてしまうところ。マネーゴーランド読者さん(編集部スタッフも!)の中には、「お金の管理は難しい」と思っている人も多いようですが、この本を読んでプログラムを実行すれば、お金に困らない家計に体質改善できるでしょう。
貯金ができないという方に話を聞くと、収入が少ないことを言い訳にする人が少なくありません。でも、この本は「年収200万円から」を対象にしていますから、若い世代でも、非正規社員でも実践できるはずです。どこかのトレーニングジムの謳い文句ではありませんが、“結果にコミットする”1冊!3か月後、貯金体質に変わった皆さんの声が楽しみです。


和泉昭子(いずみあきこ)
大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。NHK「日曜討論」、TBS「朝ズバッ!」、日経新聞「家計のギモン」等、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー情報を発信。(株)プラチナ・コンシェルジュ代表取締役 http://pt-con.jp/

和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」 第2回大江英樹著「知らないと損をする 経済とおかねの超基本 1年生」

1月より始まった、『和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」』。

第2回目は、「わかりやすいにもホドがある!」と大評判の、大江英樹著の「知らないと損をする 経済とおかねの超基本1年生」です。日ごろ何となく使用している経済用語や経済のしくみについて、知っていると知らないとでは大違い。日常生活で損しないように、超基本を学びましょう。

■著者のコメント

何気なく日常で使っている「景気が良い」とか「悪い」とかいう言葉は一体何をあらわしているのでしょうか。あるいはニュースで「GDP」がプラスとかマイナスとか言っていますが、これは何のことなのでしょう。普段使っている経済に関する言葉も実はぼんやりとしかわからないことが多いものです。学校を出て会社に入った時には先輩や上司から「日経新聞を読みなさい」と言われた人も多いと思いますが、読んでもさっぱりわからないのでいつのまにか読まなくなってしまった人も多いのではないでしょうか。

「生活していく上でそんな経済のことは知らなくてもいい」、そう考える人も多いと思いますが、実は経済のことを正しく知っておくことは日々の生活の中で“損をしない”ようにするために決定的に大事なことなのです。
 そこで、この本の目的は、ズバリ
人生において大きな損をしないために経済のしくみを正しく知ろう! ということです。

 この本の特徴は、経済の基本を知っておくことでいかに損が未然に防げるかということが身近な実例も交えて紹介されていることです。本当はかなりレベルの高い話なのですが、きわめてやさしく解説しています。なぜなら経済用語を知ることが本書の目的ではなく、そのことばの裏側にある考え方を理解するためだからです。本の表紙の帯にも書いてありますが、まさに「わかりやすいにもホドがある」一冊です。経済学を勉強したことがある人もない人もぜひ読んでみてください。そのわかりやすさにきっと驚かれると思います。

大江英樹(おおえ・ひでき)
経済コラムニスト 株式会社オフィス・リベルタス 代表取締役
企業年金、行動経済学、資産運用、セカンドライフ支援の専門家として各種講演や雑誌への執筆活動等を行っている。日経電子版人気コラム「定年楽園への扉」好評執筆中
CFP(日本FP協会認定)、日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員
主な著書: 「投資賢者の心理学」 日本経済新聞出版
        「知らないと損する 経済とおかねの超基本 1年生」 東洋経済新報社

●和泉昭子のココがオススメ!

これまであまりお金のことに関心を持たずに来た人が、経済の勉強をしようと思っても、専門用語が難しかったり、前提が説明されていなくてよくわからず挫折するケースが少なくありません。そんなとき助けになるのがこの本です。
「効用」とか「最適化」「トレードオフ」など、経済の本質をきちんと理解するための概念を正面から扱っているので、本を開いた瞬間はタイトルの印象よりはちょっぴり難しく感じるかもしれません。でも、読んでいくと表紙の帯どおり、本当にやさしく説明してくれているので、読み進めるうちに、断片的な知識が線でつながり、いつしか面に、そして立体的なものへとつながっていくでしょう。
お金持ちへの扉は、まずここから。さあ、始めましょう。


和泉昭子の「お金持ちのなるための教科書s」 第3回「会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術」

和泉昭子の「お金持ちになるための教科書s」3回目です。

今回の教科書は、和泉昭子氏も著者に名を連ねる「会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術」です。景気も会社もどうなるか先行き不透明な現代において、必要なのは、いつでもどこでも自分の食い扶ちを「稼げる力」です。第一線で活躍中の成功者たちから、人生をドライブするための極意を学びます。著者を代表して、安藤美冬さんからコメントをいただきました。

■著者のコメント
私たちの国では、憲法によって居住移転の自由、職業選択の自由が保障されています。
しかしながらある統計によれば、好きな場所(外国移住も含む)に住み、また好きな仕事に就いている人は、たったの4人にひとりに過ぎません。
 冒頭に挙げた悩みに加えて、日本の働く環境は年々厳しさを増しています。企業の倒産、リストラ、サービス残業やボーナスカット……。このような将来の見通しの立ちにくい、不確実な時代を生きる私たちが自分らしく生きるためには、何が必要なのでしょうか。
 それは、「どこでも稼げる力」です。
 想像してみてください。
 もし、どんなときも、どんなところでも自分の足で立ち、稼ぐ力を持っていれば、この先どんなことがあっても、自由に自分の道を選べると思いませんか。
 会社を辞めなくても、「いつでも辞められる」と思えるだけの力をつけておけば、自由に生きる権利を手にしたのと同じです。独立や起業を目指すことも可能になるでしょうし、今の会社で働き続けるとしても、この力を持っている人といない人とでは、将来、大きな力の差がつくでしょう。
 本書は稼ぐ力をつけ、「自分の足で立つ」ようになるための一冊です。
そしてこの本の特徴は、なんといってもバラエティ豊かなその執筆陣にあります。
上場企業の経営者や専門家、フリーランス、会社に所属しながら活躍するビジネスパーソンまで、さまざまなスキルを持ち第一線で活躍する方々が、自らの人生を勝ち取ったその「仕事術」を披露します。
 本書が、どこでも、どんな時代であっても、たくましくしなやかに生き抜くための指針となれば幸いです。

安藤美冬 (あんどう みふゆ)
(株)スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶應義塾大学卒業後、(株)集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに働く独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。越後妻有アートトリエンナーレオフィシャルサポーター、講談社「ミスiD(アイドル)2016」選考委員、雑誌『DRESS』の「女の内閣」働き方担当相などを務めるほか、商品企画、コラム執筆、イベント出演など幅広く活動中。2014年より、フィリピン英語留学取材、ピースボート乗船など海外活動も開始。

●和泉昭子のココがオススメ!

FP(ファイナンシャル・プランナー)としてマネー相談を受けていてしばしば感じるのは、お金のやりくり以前に、いかにキャリアアップして収入を上げるかが重要だということ。人口減少・少子高齢化により長期的に経済がシュリンクする日本では、何も考えずにぼーっと仕事しているだけでは、収入をアップさせるどころか、維持すること自体、難しいからです。
この本がスゴイのは、新しい働き方やライフスタイルを提唱する安藤美冬さん、当時最年少で上場をはたした(株)サイバーエージェントの藤田晋さん、「美魔女」ブームの仕掛け人・山本由樹さんなど、各界でご活躍の執筆陣がズラリそろって、“生きたアドバイス”を伝授しているところ!
私自身も端っこに混ぜていただいているのですが、現在の年収をベースに節約術などを紹介する一般的なマネー術ではなく、自分の「理想の人生」を送るには、いったいいくら稼ぐべきかを逆算する新発想を展開しています。
リスクや不安の多い人生ですが、ぜひこの本で、人生を力強く切り拓きましょう。


初心者投資家の大きな勘違い!?株で資金を増やし続ける正しい方法とは

最近はずいぶんと投資のハードルが下がってきたこともあり、株を最近始めたという人も少なくないのではないでしょうか。

将来に向けて今あるお金を増やしたい!と考えるのはもちろん自然な流れです。特に30代の人は、老後に年金がもらえるのかどうかわからないとも言われています。
そのような事情もあり、最近自分の力でお金を稼ぎたいと考える人が少なくないようです。今ではネットビジネスや投資、その他様々な方法で個人でも稼ぐことができます。
しかし、どのような方法で稼ぐとしても、自分の力で稼ぎ出すためには正しい知識を身につける必要があります。今回はそのようなあなたのために、株式投資初心者によくある勘違いについてお話しします。
この情報を知っておくことは、堅実なあなたの資産運用を手助けするでしょう。株式投資をすることで、月に数万円のお小遣いを生み出すためには欠かせない考え方になります。
将来、株式投資で数万円、数十万円を稼げるようになるか、孤独な老後で1日1食の食事とボロボロの服を着て生活することになるか。
この知識をつけておくだけで、ずいぶんと結果が変わるように感じます。ですから、株式投資で安定した余裕のある生活を送りたいと考えている方は必ず目を通してください。

それは、株式投資は思っているよりも儲からないということです。

もっと言うとネットや雑誌であるような株で資金が2倍、3倍というのはほとんど夢物語だと考えてください。
というのも株は1回のトレードで資金を2倍にするようなものではありません。どちらかと言うと1度のトレードでは1.1倍を目指して、トレードを何回も繰り返すことで資金を増やすことを考えます。
株式投資初心者の方は、おそらくそれほど資金が多くないでしょう。もちろん資金が少なくても投資はできるのですが、相応にリターンも少なくなります。

ですから、このようにトレードで資金を増やしたいと考えている人は一度で大儲けを狙うのではなく、細かな利益を何度も重ねてもらえたらと思います。

【投資を始めたいあなたへ】株式投資開始時の実践的ポイントをおさらい!

初めて投資をする人、投資を始めたばかりの人は色々と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな不安を持つ方々に口座を開設時から開設直後の実践的なポイントを今までの記事を交えご紹介します。

■証券総合口座は「源泉あり」かお得な「NISA」を選ぼう!
口座開設の申込みをするときは、特定口座に関する選択をします。
特定口座というのは税金の扱いに関するものです。
株や投資信託、債券などを売って得られた利益や、保有中に得られる配当、分配金、利子などには税金がかかります。
これは本来、自分で税額を計算して税務署に申告する必要がありますが、証券総合口座を「特定口座」にしておくと、こうした手続きを簡単にすることができるのです。
特定口座には「源泉あり」と「源泉なし」の2種類がありますが、「源泉あり」は、税金の計算や納税をすべて証券会社がしてくれます。
基本的には特定口座の「源泉あり」を選んでおけば良さそうです。

また、NISAについてですが、
NISAの口座のお金で買った株や投資信託から得られた利益には税金がかかりません。
このNISAの非課税のメリットはとても大きいので、これから証券会社で口座を開設するのであれば、NISAも同時に申し込むとよいでしょう。
ただ、NISAのお金で買える株や投資信託は1年間に120万円までという決まりがあること、1人につき1つの口座しか開設できない点に注意が必要です。

この口座の選び方について、更に詳しく知りたい方は以下の記事を参照してみてください。
→「証券総合口座、「源泉あり」か、お得な「NISA」で」

■まとまったお金がなくても株を買う方法
株には100株あるいは1000株という売買単位(単元)があって、それに株価を掛けた金額で売買します。
例えば、Aという銘柄の売買単位が100株で、現在の株価が2,500円だったら、

 2,500円×100株=250,000円

となり、この株を買うには250,000円必要です。

しかし、証券会社が設けている「単元未満株取引制度」を利用すれば、単元より少ない単位で株を売買できるようになります。
例えば、「ミニ株」は、売買単位の10分の1単位で株の売買ができ、
BI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」、カブドットコム証券の「プチ株」は、いずれも1株単位で売買ができます。
先ほどのAの銘柄であれば、
2,500円や、25,000円で売買することも可能です。

こちらについても、より詳しく知りたい方は→こちらの記事をご参照下さい。

■証券総合口座開設後の戸惑いポイント
証券総合口座を開設したばかりの時は、銀行しか利用したことのない人にとっては戸惑いがちなポイントがあります。
開設後間もない人は以下の3点に注意しましょう。

1.証券総合口座には“通帳”がない
ネット銀行も通帳がないのが一般的ですが、証券総合口座は、店舗のある証券会社でもネット証券会社でも通帳はありません。自分が買って保有している株や債券、投資信託の名前や残高は、証券会社から定期的に送られてくる「取引残高報告書」で確認します。

2.お金の出し入れの仕方
入金の方法には次のようなものがあります。
・銀行振り込み:証券会社の口座に振り込みます。振り込み手数料がかかります。
・証券会社が発行するカードを使ってコンビニATMから入金。利用するATMによって手数料がかかることがあります。
・ネットバンキング:証券会社が提携している銀行に口座があってネットバンキングを利用しており、証券会社もネット取引・ネット証券会社を利用していれば、ネット上の操作で銀行口座から証券総合口座へ資金を移動させることができます。手数料はかかりません。
証券総合口座を開設するときに、自分が口座を持っている銀行と提携しているかどうか確認して、手数料なしで入出金できるところを選ぶとよいでしょう。

3.口座管理料がかかる証券会社がある
ネット証券会社は口座管理料がかかりませんが、店舗のある証券会社では、口座管理料がかかるところがあります。例えばある大手証券会社では年間1620円です。ただ、ネット取引をしているなど一定の条件を満たしていると無料になるケースもあるので、口座開設の申し込みをするときに調べておきましょう。

このように、ネット証券会社の口座を開設するだけならタダなので、例えば、店舗のある証券会社では情報収集や各種のツールを利用して、実際の取引はネット証券会社を利用する、といった使い分けも可能です。

このポイント3点について、更に詳しく知りたい方は以下の記事を参照してみてください。
→「証券総合口座、3つの戸惑いポイント」

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