【本日発売!】帰ってきた4インチの「iPhone SE」をiPhone 5sと比較レビュー

6622.jpg

 アップルから約2年半ぶりに4インチのスマートフォンが本日31日、発売された。「iPhone SE」は女性に限らず、片手持ちで操作しやすいコンパクトなiPhoneを待ちわびていたという方に、どれぐらいおすすめできるスマホなのか、その実機をひと足早くお借りできたので、同じ4インチの「iPhone 5s」と比較しながらチェックしてみよう。

■デザインや使用感はほぼiPhone 5sのまま継承した

 画面は4インチの大きさだけでなく、解像度も1,136×640ピクセルと同じ。本体の外形寸法にも変わりはなく、質量が1gだけiPhone SEの方が重いが、手に持ってその違いが気になる人はいないだろう。

 外観のデザインは大枠そのまま変わらないが、サイドフレームと背面パネルのアルミ素材の触感が、ほんのわずかにザラッとしたように感じた。サイドフレームはエッジの部分がiPhone 5sは光沢仕上げだったが、iPhone SEではマットフィニッシュになっている。背面のアップルロゴは表面の鏡面仕上げに磨きがかかって、のぞき込むと自分の顔がはっきりと映る。ロゴの表面を指で撫でるとiPhone 5sの方が高さがフラットなのがわかる。もう一つとても些細な違いだが、背面パネルの下側に刻印されているモデル名は「iPhone」の文字がiPhone 5sが光沢に、iPhone SEがマットになっている。

 各ボタンにイヤホン端子、Lightning端子、スピーカーとマイクの位置もiPhone 5sから変更なし。iPhone 5sの保護フィルムやケースがそのまま使えそうだ。

 ストレージサイズは64GBと16GBの2機種に絞り込まれた。iPhone 5sにはあった32GBが今回は無くなっている。アップルのオンラインサイトで販売されているSIMフリーモデルの価格は16GBが52,800円(税別)、64GBモデルが64,800円(税別)。カラーバリエーションにはローズゴールドが加わって、ゴールド/シルバー/スペースグレイの全4色構成になる。ちなみに今回はSIMロックフリーの64GB、シルバーのモデルをハンドリングしている。

 SIMカードスロットは本体正面に向かって右サイドにiPhone 5sと同じように配置されている。スロットのフタはパッケージに付属するSIMピンで開けて、nano SIMカードを装着する。Biglobe LTEのSIMカードで試してみたが、SIMカードを挿入してAPN構成プロファイルをインストールすればネットワーク設定がシンプルに完了する。テザリング(インターネット共有)も難なく使えた。なおiPhone SEではLTEの下り通信速度が最大150Mbpsに対応したほか、新たにVoLTEやTD-LTEもサポートする。ただしLTEのキャリアアグリゲーションには非対応だ。

 筆者が使っているワイモバイルのSIMカードもiPhone SEで使えるか試した。同じようにAPNの構成プロファイルをインストールすれば通話とデータ通信ともに使うことができたが、4G LTEの回線表示はソフトバンクになった。そしてテザリングを使うためには、「ソフトバンクがオプションとして提供しているテザリングサービスの申込みが必要」になる旨を知らせるガイダンスページに飛ばされる。ワイモバイルを契約しているのに、ソフトバンクのテザリングオプションが使えるのか不明だ。ワイモバイルのSIMカードのユーザーでiPhone SEの導入を検討されている方は、詳細をキャリアに確認した方がよいかもしれない。

 iPhone SEでは新たにNFCに対応した。そのメリットはアップルの決済サービス「Apple Pay」で活きてくるのだが、まだ日本未導入なので上陸の日を待つしか無さそうだ。Touch IDによる指紋認証センサーはiPhone 5sと同世代のものが採用されている。

■処理スピード、カメラ機能は進化を実感できた

 CPUには64bitアーキテクチャー搭載の「A9」チップ、モーションコプロセッサー「M9」を、それぞれiPhone 6sと同様に盛り込んでいる。まさにiPhone 6sの処理性能を持つ4インチのiPhoneと言える。ベンチマークアプリでプロセッサーの処理性能を比べてみるとスコアに大きな差が付いた。

 同一のWi-FiネットワークにつないでWebブラウザの表示速度を確認してみると、iPhone SEの方がやはりページの表示から埋め込み動画の再生までが素速い。VODの「dTV」、音楽配信の「AWA」を使ってみても、アプリを起動してからコンテンツを読み込んで再生するまでの時間はiPhone SEの方が短くストレスがない。この速さは、おそらくiPhone 5sからiPhone SEに買い換えた多くのユーザーが実感できると思う。

 カメラ機能はメイン側であるiSightカメラの進化の幅が大きい。センサーの解像度がiPhone 5sの8MP(メガピクセル)から、iPhone SEでは12MPに飛躍した。撮影した写真の作例も本稿に載せてみるが、昼間の公園の水場で撮った写真では水飛沫のディティールがつぶれずに良く再現される。レンズの明るさはどちらもF2.2で一緒だが、夜景を撮ってみてもiPhone SEの方が輪郭部分の滲みが少なく、全体に精彩感が高い。iPhone 6sにも採用されている「Focus Pixel」技術が俊敏で正確なオートフォーカスを実現。セルフィ撮影時に便利な、メインディスプレイの発光をストロボ代わりにする「Retina Flash」や動画の4K撮影対応など、iPhone 5sから乗り換えれば便利さがすぐに感じられる機能が増えている。

 ただし、センサーの解像度が少し上がるので動画や写真のデータはサイズはやや大きくなる。特に4K動画撮影は1件のファイルサイズが大きくなるため、内蔵ストレージが16GBのモデルだとすぐにiCloudの有料プログラムのお世話にならざるを得ない。今回テストで1分間夜景を撮った動画のファイルサイズは382MBにもなった。ここは少し頑張って64GBを選んでおくべきだと思う。

 内蔵バッテリーについては詳しい容量が明らかではないものの、3G連続通話時間はiPhone 6sと同じ14時間を実現。同じく公称スペックでのインターネット利用時間はLTE、Wi-FiともにiPhone 6sを凌ぐ長さである点は頼もしい。今回は本稿執筆の間、Wi-Fiをしばらくの間オンにして、通話やWebブラウジング、動画再生をいつものようにに使っても、バッテリーが丸1日間以上持つことが確認ができた。

 iPhone 5sからデザインがほとんど変わっていないので、新しいiPhoneを買った充実感や高揚感はいつもより少なめなのは否めないが、4インチの心地よいハンドリング感はそのまま継承しながら、要所の機能や使い勝手は確実にレベルアップしているので、程なくしてしっかりと満足感がやってくる。一度iPhone 6シリーズに移行してから戻る場合は、下世話な言い方だが、一度別れた恋人に再開してまた元の鞘に収まったような安心感も得られるだろう。iPhone 5sからの乗り換えは、少しでも変化が欲しいユーザーを中心にカラーバリエーションは特にローズゴールドの引き合いが強そうだ。価格的にも初めてのスマホ、あるいは初めてのSIMフリースマホを検討している方にも最適な選択肢だ。

協力:アップル・ジャパン

<関連記事>

画像一覧

  • 片手持ちでサクサク使える4インチのiPhone SEが登場
  • iPhone 5s(写真左)と性能&機能、使い勝手などを比較してみた
  • 右がiPhone SEのシルバー。左はiPhone 5sのゴールド
  • アップルロゴの鏡面仕上げに磨きがかかった
  • iPhone 5sは「iPhone」の文字が光沢処理になっている
  • iPhone SEは文字がマット
  • フレームのエッジ処理もiPhone 5sは光沢仕上げ
  • iPhone SEはマットになっている
  • アルミパネルの表面仕上げは微妙に異なっているように感じる
  • カメラユニットの形状や配置は全く一緒
  • イヤホンジャックやスピーカーは底面に配置。
  • SIMカードはnano SIMを使用。SIMピンでスロットを開ける
  • ベンチマークアプリでスピードを比較。右側がiPhone SE
  • iPhone 6sから搭載された4K動画撮影に対応
  • カメラ系の機能が増えている
  • 4K動画を撮影時には画面の右上に「4K」の表示が出る
  • iPhone SEで撮影。水飛沫の細かいディティールが再現される
  • iPhone 5sで同じ場所を撮影。水飛沫がやや濁ってみえる
  • iPhone SEで夜景を撮影。百貨店のビルの窓の輪郭がシャープに保たれている
  • iPhone 5sで同じ場所を撮影。悪くはないが、SEに比べると輪郭が滲みがちだ

提供元

関連記事

特集

関連記事

【LINE MOBILE誕生!】なんと「Twitter」と「Facebook」アプリはデータ通信量の計算から除外!!

LINEは5週年を迎えるのを前に、2年ぶりとなるカンファレンス「LINE CONFERENCE 2016」を舞浜アンフィシアターにて開催し、独自のMVNOサービス「LINEモバイル」でスマートフォンキャリア事業に参入すると発表しました。

最大の特徴は「UNLIMITED COMMUNICATION」として打ち出し、コミュニケーションサービスが使い放題であること。「LINE」はもちろんのこと、「Twitter」と「Facebook」のアプリも使い放題で、データ通信量の計算から除外されます。月次のデータ通信料が上限に達しても、引き続き3つのアプリは使い放題となります。また「LINE」においては通常のメッセージだけでなく、無料通話やタイムラインなどの機能も使い放題となるとのこと。

取締役CMSOの舛田淳氏は、「スマートフォンとコミュニケーションの未来を信じるLINEにとってその基盤となる環境を整えることが非常に重要になっている」とコメント。普及が進んだとはいえ日本国内でのスマホ利用率は50%前後であり、かつ利用料金やデータ利用料、契約年数縛りなど、ユーザーからの不満が多く寄せられているとキャリア事業への参入の意図を語りました。

コミュニケーションアプリに加えて、「UNLIMITED MUSIC」として、「LINE MUSIC」を皮切りに様々な音楽サービスも無制限に利用できるとのこと。

「LINEモバイル」ではNTTドコモのMVNO業者として同社のネットワーク網を利用し、月額500円という低額から、”コミュニケーションし放題”というコンセプトで提供されます。利用頻度の高い「LINE」を始めとするコミュニケーションアプリが無制限に利用できるキャリアとして注目を集めそうです。開始は2016年夏ごろ予定。

【auが新サービス!】スマホの待受表示に花粉情報

 2月下旬から本格化する花粉飛散。KDDIは24日、「auスマートパス」の新機能として「花粉情報」の通知機能 の提供を開始した。「auスマートパス」会員(月額情報料372円)が対象となる。

 「auスマートパス」アプリで地域を設定すると、スマートフォンの待受画面に、花粉飛散に関する情報(提供:ウェザーニューズ)が、PUSH通知(配信内容の自動表示)されるようになる。地域は最大3か所まで登録可能。最新情報は、毎朝7時頃に自動的にスマートフォンの待受画面上に通知される。

 通知をタップすることで、「au天気」が表示され、リアルタイムな飛散量・予想される飛散量など、詳細を確認することも可能。

 なお「auスマートパス」アプリでは、今回追加された「花粉情報」通知機能以外に、「雨雲アラーム」「鉄道運行情報」「気象警報」などが配信されている。

【電力自由化攻略!】携帯電話料金もお安くなる!? 通信系会社の電力プラン

電気料金を節約する絶好のチャンスが到来!
【Vol.02】マネーゴーランド流 電力自由化の活用法

●携帯電話代も電気料金も安くなる
電気料金を見直す絶好の機会がいよいよやってくる!! 2016年4月1日からスタートする電力全面自由化を前にして、今からどこの会社を選ぼうかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、みなさんに一番身近な携帯電話会社が提供する2つのプランをじっくりと解説してみたいと思います。※こちらでは、関東圏にお住いの方が選べるプランに限定してご紹介しています。関東圏以外のみなさま、ごめんなさい。(掲載内容は2016年2月15日現在のものです。)

●おすすめ電力プラン1 『ソフトバンクでんき』
「家族3人で2年間最大約16万1,840円もお得になる」
人気CMでおなじみのソフトバンクが電力自由化に参入を表明。サービスプランはその名も「ソフトバンクでんき」。誰しも名前を知っている有名企業が展開するプランだけあって、その内容はかなり魅力的。ただしソフトバンクでんきを申し込めるのは、ソフトバンクの契約者のみに限られています。

【ソフトバンクでんき】
・特徴:携帯料金が毎月最大300円安くなる
・供給元:東京電力
・対象:ソフトバンクの通信サービスに契約中の方のみ
・エリア:東京電力エリア、関西電力エリア、中部電力エリア
・ポイント:Tポイント(電気代1,000円につき5ポイント付与)
・プラン:ライフスタイルに合わせた4プランを展開予定

<総評>
日本の3大キャリアが展開する電力プランということで注目度は大。ただし現在ソフトバンク契約中の方しか利用することはできないので注意が必要。さまざまなサービスに転用できるTポイントが貯まるのは嬉しいところ。

●おすすめ電力プラン2 『auでんき』
「最大4000ポイントのau WALLETプレゼント」
ソフトバンク以外にauも電力自由化に参入。こちらも電気料金と携帯電話代を同時に安くすることができるようになっています。ただしこちらは一般的なポイントの付与はなく、au WALLETのWALLETポイントに特化しているのが特徴。au WALLETを利用しているユーザーにとってはかなり魅力的なプランになっています。

【auでんき】
・特徴:au WALLETプリペイドカードに毎月キャッシュバック
・供給元:従来と同じ(選ぶことはできない)
・対象:auの通信サービスに契約中の方のみ
・エリア:全国(沖縄県および一部離島は提供エリア外)
・ポイント:au WALLET
・プラン:キャッシュバックで対応

<総評>電気料金自体はこれまで通りで、au WALLETのキャッシュバックの対応でお得を提供している。毎月の電気料金の利用料金に応じてキャッシュバック率が変わってくる(1~5%)。こちらもソフトバンク同様にauの契約者のみの対象となっている。

日本の3大キャリアのうち、auとソフトバンクが早くも電力自由化に参加。ただしNTTドコモは具体的なプランは何も発表していないのが気になるところです(東京電力および中部電力とのポイントサービスの提携のみ発表)。au、ソフトバンクいずれも契約者のみに提供するプランというのが注意点ですが、すでに各キャリアに契約している方にとってはどちらも魅力的なプランとなっています。

次回(vol.3)では、エネルギー会社の新電力プランをご紹介しますのでお楽しみに。

※各サービスの評価は個人的見解による★となります。

スマホユーザーは今こそSIMフリーに踏み出すべきか

先週はスマホ料金について大きな動きがありました。

一つは、ソフトバンクがいち早く「2年縛り」の撤廃の正式発表。3年目以降、契約解除料のかからない新料金プランを提供することを発表した。そして17日、KDDIと沖縄セルラーも、契約から3年目(25か月目)以降、契約解除料(9,500円)が発生しない「新2年契約」プランを発表しました。

二つ目は、ワイヤレスゲートによるSIMカード「ワイヤレスゲートSIM FON Premium Wi-Fi」の発表。今回発表された商品は、LTE通信は全プランが通信容量制限を設けない“使い放題”で提供され、価格についても業界最安値水準をうたった点が特徴。月額利用料金については、音声付プランが2,980円、SMS付のWi-Fiデータ通信専用プランが1,880円、SMSなしのプランが1,680円になるそうです。

日ごろから携帯料金に対して関心を持っていた方だけではなく、今回の発表により「SIMフリー」に興味を持ったり、その存在を知り、自身のスマホ料金を見直してみようかと考えた方も多いのではないでしょうか。

MMD研究所の調査によると、大手3社の利用者の平均支払額は月額7,433円、格安SIMのユーザー平均支払額は月額2,067円と、大手キャリアは格安SIMユーザーの3.5倍もの金額となっているのです。毎月にかかる差額がおよそ51,000円違うわけですから、年間で6万円、キャリアの契約が終わる2年間では12万円もの差があります。

ここで分かるように、おそらくキャリアからSIMを変えるとおそらく殆どの人が月々のスマホ代を安くできることとなり、「とにかくスマホ代を安くしたい!」という方は格安SIMを利用するのがお得という判断になると思います。

SIM変更による安さの理由は、安価な料金プランを提供する通信会社の、いわゆる「格安SIM」が使える為。端末はそのまま、携帯電話会社の制約を受けることなく、より安い他社に乗り換えられるわけです。

SIMカード販売には、今回のワイヤレスゲート以外にもOCNやIIJといった情報通信大手はもちろん、楽天やDMM.com、イオンなど大手企業も次々に参入して、価格競争も激しくなっています。現在1,500円前後〜のプランが主流ですが、中には月額利用料0円のプラン(注2)もあり、必要な容量や通信速度に合わせて多様なプランから選ぶことができます。

格安SIMは、必要な通信容量に合わせたプランを選びやすいので、無駄にしがちな定額プランの容量や無料通話に払っていたぶん、節約できるのです。ただし、いわゆる「2年縛り」の契約が残っている端末には解約金が必要な場合もあり、SIMロック解除によって補償内容が変わる場合もあるので、事前に今の契約内容をよく確認しましょう。

しかし、これほど毎月の金額差があるのであれば断然格安SIMに切り替える方がいいではないか!と言われると一概にイエスとは答えられないようです。それは通信速度や、キャリア契約ではできていたことがいくつかできなくなる場合があるなど、自身の用途に合わせて判断する必要があるからなのです。

そしてもちろん、まだまだ今のままで十分、スペックも問題ないという方は無理に今急いで買い換えない方がよいかもしれません。この春から、引き続き大きな料金体系の見直しがあることとが予想されるため、その内容を待って、自分の中での優先度を決め各社のサービスを比較して選ぶのがよいのはないでしょうか。

ランキング