はじめての投資信託。最初に考える3つの「ど」とは?

5041.jpg

このレシピを実行して

10,000貯まる!
<材料>

・すぐには使わない5万円

<Point>

1投資エリアは国内と海外に分けられ、さらに海外にはさまざまなタイプがある

2違った値動きの投資対象を組み合わせるとリスク分散が図れる

3個別投資信託の説明資料(目論見書など)における表示で種類が分かる

4初心者はパッシブ運用から始めてみる

※検索サイトで探した投資信託を5万円分購入。一年後に6万円になったので売却〈税金、手数料は考慮せず

5、10、15、20、25。これなにかわかりますか?

金融機関の取引が多い日、ゴトー日。そう一般的には給料日です。最近は、給料日に証券会社の取引が活況を呈しているそうです。みなが証券会社を利用しているという証拠。マイナス金利のインパクトは、庶民生活にもジワジワと影響が出てきているようです。

「マイナス金利」という言葉は、庶民感覚でもかなりインパクトがありました。金利がマイナスって、銀行預金するとお金払うの?というイメージは相当なもの。ATMの手数料が利息よりも高いという状況に、納得はしてないけど諦めていたところに、「え?預かり料をとるの?」的な衝撃がありました。そういう意味では、だれもが「お金」のこと、資産形成のことを考えざるを得ない気持ちにさせたということは、国民の「金融リテラシー」アップには、十分に寄与したと思われます。

投資初心者が最初に選ぶのは「投資信託」がよいとされています。
一口に投資信託といってもその数は数千もあります。その中でどうやって選んでいけばいいのでしょうか。今回は、投資信託を選ぶ手掛かりとして、投資信託の種類をご紹介します。

「どこに」「どんな」「どうやる」の3つの「ど」を考える
まず「どこに」は、どのエリアに投資するのか、という視点です。
大きく国内投資と海外投資に分けられますが、さらに海外にはさまざまなタイプがあります。先進国もあれば新興国もあります。特定の国に限定するものもあれば、ヨーロッパやアジアといったエリアに分散をするものもあります。さらにBRICs※などの数か国の組合せも。自分の興味のあるエリアを選びましょう。このとき1国に集中よりも、複数の国に分散するほうが、リスクは小さくなります。

次に、「どんな」は、どの資産に投資するか、の視点です。株式、債券、不動産、その他(原油や金といった商品など)がありますので、それぞれの特徴を理解しましょう。

株式は景気が上昇するときに威力を発揮します。大きく儲かる可能性がありワクワク感がありますが、大きく値下がりするリスクもあります。

債券は株式よりも値動きが緩やか。株式ほど大きな利益は見込みにくい投資ですが、手堅さがあります。

不動産は景気がいいときに上昇する傾向にありますが、株価の動きに遅れるなど、独特な値動きを見せます。不動産を組み入れた投資信託はREIT(リート)と呼ばれ、投資家から集めた資金を使い、オフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入し、そこから得られる賃貸収入などを投資家に分配する仕組みです。

商品(コモディティ)は、世界的な規模で取引される原油、貴金属、農産物などの相場の値動きの影響を受けます。それぞれの商品は、需要と供給を巡る事情が違いますし、為替相場の影響も受けます。株式や債券、不動産とは違った値動きとなりますので、組み合わせますとリスク分散が図れます。

投資信託の商品分類が、投資信託協会のホームページに掲載されています。個別投資信託の説明資料(目論見書など)には、この商品分類により種類が示されています。その表示を見るだけで、ある程度、どのような投資信託なのか想像がつくはず。これで投資信託選びはかなりスムーズになるでしょう。

最後に、「どうやる」は運用のスタイルです。日経平均株価のような指数の動きにできるだけ近い運用成果を目指す「パッシブ運用」は、いわば守りの運用スタイル。それに対して「アクティブ運用」は、日経平均株価などを上回る運用成果を目指す、攻めの運用スタイルです。どちらがいいかは一概には言えませんが、初心者には、より安全性を重視する「パッシブ運用」から始めるのがよいとされています。

もう迷っている時間はありません。次の給料日から「投資信託」はじめてみましょう。

※BRICsは、経済成長著しい4カ国Brazil, Russia, India , China(ブラジル、ロシア、インド、中国)をさします。

<関連記事>

画像一覧

執筆者

マネーゴーランド 編集部

「お金」にこれまであまり興味のなかったメンバーが自分たちが興味の持つようなネタを日頃から探し、自らが愛せるような記事作りを目指し、試行錯誤の日々。

マネーゴーランド 編集部

関連記事

特集

関連記事

投資信託でよく聞く言葉「分散投資」ってナニ?

将来のことは、誰にも分かりません。これから景気が良くなるのか、悪くなるのか。投資したお金が増えるのか、減るのか。

だから投資はしない、という人もいます。けれども、この先、微々たる金利の預金に預けっぱなしで良いのかどうかも、同じように分からないのです。

少ない利息の預金では、買いたい商品が値上がりした場合に困ります。預金の利息よりも、商品の値上がりが大きければ、お金が足りないのと同じです。

だからといって、必ずしも、この先、利息よりも物価の方が大きく上がるかというと、それも分かりません。
さあどうしたらよいでしょう。あなたならどうしますか?

預けた金額が減らない「預金」と、物価に負けない値上がり可能性にかける「運用」と、両方やってみる! という解決法を選ぶ人もいるでしょう。
はい、それが「分散投資」なのです。

「結果がどうなるか分からないなら、どうなっても良いように対応しておこう」と手持ち資金を「分散」させるのです。
A:株が値上がりした時のために、株を持っておく。
B:株の値下がりに備えて、目減りしない現金で持っておく。
C:円高・ドル安になっても良いように、円のお金を持っておく。
D:円安・ドル高になっても良いように、ドルのお金を持っておく。
E:新興国経済の成長に便乗できるように、新興国投資を行う。
F:新興国の通貨や経済が混乱することに備えて、先進国に投資をする。

などなど、分散の仕方はいろいろあります。上記の例のようにAとB、CとD、EとFのように対極にある組合せは、分散の効果を高めます。

また、タイミングを分ける分散投資の方法もあります。為替や株価は、毎日、いえ、1日の中でも刻々と値段が変わっています。どのタイミングで買うか、どのタイミングで売るかによって、同じ株式でも値段が違います。つまり、タイミング次第で儲けが変わります。

しかし、繰り返しますが、将来どうなるかは誰にも分かりません。なので、準備した資金を一度に投資せず、何回かに分けて投資をするのです。売るときも、一度に売らずに分けて売ります。これを「時間の分散」と言います。毎月、積立てで投資信託を買い続ける方法(累積投資)がありますが、まさに時間の分散です。

投資信託の説明の中に、必ずと言っていいほど登場する「分散投資」という言葉。将来どうなるかわからないから、どうなっても良いように投資先を分ける―――これが分散投資なのです。

投資信託は「“どこ”の“何”に投資したい」の視点で選ぶ

投資信託は、投資家が出し合ったお金をプロがいくつかの投資対象に振り分けて運用します。このプロとは、運用専門の会社の、運用のプロ。投資信託会社の、ファンドマネージャーです。

だから「投資信託は運用をプロにお任せ」と言われるのです。

ところが、時々「プロにお任せ」の部分が独り歩き。誤解している方も少なくありません。

たとえば「プロに任せて安心」「プロに任せているからわからない」という方や、「プロに任せたのになぜ値下がりした?」というお怒りの声も。

プロに任せているのは運用の実務面です。どの会社の株式やどんな債券、どこの不動産を、いつ、いくらで売買するという具体的な取引と、投資対象や経済環境などの調査と分析です。

では、プロにお任せしない面とは……?

それは、「この投資資金は、“どこ”の“何”への投資か」の全体的な判断です。

“どこ”は「日本国内」なのか「海外」なのか。海外なら「世界中どこでも」か「先進国」または「新興国」なのか、「北米」「アジア」「ヨーロッパ」「環太平洋」と地域を絞り込む場合も。

先進国の経済が好調な場面もあれば、新興国が経済成長する時もあります。世界中全体が不況で落ち込むことも、足並みそろって好景気の時もあります。投資信託を選ぶ際、「自分はこのお金を“どこ”の経済に投資して増やしたいのか」と考えるのです。

また、“どこ”に関連して、通貨も考えます。例えば「北米に投資し、運用資金全てが米ドルで運用」という投資信託は、ドル円の為替相場の影響を受けます。「北米に投資をするけれど、為替変動がない運用をしたい」というニーズに応える投資信託もあります。

“何”するは「株式を買う」なのか「債券を買う」なのか。株式の中でも、次世代エネルギーやシニア関連など業界やテーマに絞ったものもあり、投資家が儲かりそうと思った分野の株式型投資信託を選ぶこともできます。「株式と債券のミックス」もあります。

株式の比率が高ければ、リスクは高めです。「株が上がりそう」と思えば株式の比率が高い投資信託を選び、「株は嫌」なら株式に全く投資をしないか投資比率が低い投資信託を選べば良いのです。

投資信託は、パンフレットに書かれた「“どこ”の“何”に投資する」を見て、自分の考えに合う投資信託を選びます。ここは自己責任。プロに任せているのは、“どこ”の“何”が狙い通りに増えるよう、具体的な調査・分析と運用を行う部分です。

「投資信託は“リスク”があります」を具体的にいうと?

一度でも投資信託の案内を見たことがある人は、この言葉を目にしたことでしょう。
―――投資信託にはリスクがあります。

それを見て、「具体的にどうなっちゃうんだろう?」と思いませんでしたか?

投資信託にはさまざまなタイプのリスクがありますが、集約すれば「買った時の金額より値下がりするかもしれないし、思ったより値上がりするかもしれない」ということです。投資信託の値段(基準価額といいます)は、毎日、上がったり下がったりしています。

例えば10万円で投資信託を買ったとします。その10万円が、10万円以上になったり、10万円を割り込んだりします。このことを価格変動リスクと呼びます。

ある日、あなたがその投資信託を「今日限りでやめます」と解約すれば、その日の値段でお金に換えられます。10万円以上の場合も、以下の場合もあります。特に「やめます」と申し出ない限り、あなたの投資信託は毎日毎日の時価で価値が変動しています。

では、投資信託のその日の時価は、どのように決められているのでしょうか。

投資信託は、投資家のお金を集めて株式や債券などに投資する「パック」です。投資している株式や債券は、それと同じものを、どこかの誰か同士によって証券取引所などで売買されています。その取引値段(株価や債券価格)が投資信託の時価の計算の元となります。

また、投資先の株式や債券が外国証券の場合もあります。米ドルやユーロなどに交換されて外国の株式や債券に投資されていれば、為替相場の変動も投資信託の時価の計算に反映されます。

このようにして、投資信託という「パック」を通じて投資した会社の株価や債券価格、為替の動きは、投資信託の値段(基準価額)に影響を与え、投資信託を持つ人の資産価値の上下となります。

この変動は、投資信託を買う時点では分かりません。そのため、「投資信託は“リスク”があります」と表現されるのです。

ただし、その投資信託が、どの通貨を使いどのような株式や債券に投資しているのかを把握していれば、世の中の出来事に応じてある程度値動きの予測がつきます。投資信託を選ぶ時には、その投資信託は何に投資しているかを確認し、値動きの方向性や傾向を見ることがリスクへの対応策となります。

投資信託は初心者向けだけど複雑。どうすればいい?

投資信託は「初心者向け」と言われます。一方で「難しい!」という声も。難しいのに初心者向けとは、どういうことでしょう。

初心者向けと言われる理由は、主に2つ。1つは、少額で分散投資できる点です。額面1万円が多く、時価は数千円から2万円台。積立方式なら数千円の金額指定で購入できます。しかもその数千円に、数十~百数十種類の投資対象がパックされています。気軽な金額で多種類に投資できるのです。

もう1つは、運用をプロに任せる仕組みの面。本来、投資先や売買タイミングを判断するのは、投資家自身です。しかし投資信託は、それを投資信託会社(運用会社)にアウトソーシングします。例えばあなたが「アメリカに投資したい」と思ったとします。けれど、具体的に何に投資したら良いかの判断は難しいもの。「株価が上がりそうな会社は?」「売買のタイミングは?」「アメリカの政策や、世界情勢は?」など、気になる事柄を調べて判断する部分を運用会社(投資信託会社)に任せるのが投資信託です。

「それならトライしてみよう」と、これまで投資をしたことのない人が投資信託の資料に目を通すと……。言葉が難しい。仕組みが複雑。結果が不確定。分からないことだらけです。

よく「理解できないものに投資をしてはいけません」などと言われます。もしそれが正しいのなら、投資信託は、初心者が投資をしてはいけないことになってしまいます。しかし、少額で多種類に投資できるのが投資信託だったはず。まずは実際に身銭を切って投資経験を積んでみましょう。「習うより慣れろ」です。とりあえず毎月5千円ずつでも積み立ててみましょう。

実際に積立をしながら山あり谷ありの投資環境で重ねた経験は、ノウハウ本やセミナーより数倍の学習効果があります。

3年も続ければ、景気の良い時にも悪い時にも遭遇します。為替が円高にもなれば円安にもなることでしょう。株式ブームになったり暴落に見舞われたりもするかもしれません。その都度、基準価額(投資信託の値段)がどのように動いたかを確認したり、値動きの原因を考えてみたりするなど、前向きにつきあっていけば、だんだんと難しさも薄れてきます。専門用語にも慣れてくるでしょう。

少額で分散投資できるのはトライアル資金として有効です。そこが初心者向けと言われるわけですから、投資信託は投資経験を積む道具として、うまく活用しちゃいましょう。

投資信託は自分のリスク許容度をしっかり掴んでから始めたい

ボーナスシーズン。しかし、貯めること・増やすことに取り組んでいかないと、せっかくのボーナスもいつの間にか無くなってしまいます。今回は、投資初心者が取り組みやすい “投資信託”をどのような視点で選ぶのかご紹介しましょう。

まず、リスクのある金融商品とつきあう際に最も重要なのは、一時的に値下がりした場合に、どこまでの損失に耐えられるかです。これを「リスク許容度」といいます。
リスク許容度はさまざまな要素に左右されますが、年齢などを勘案して、運用期間がどれだけ確保できるかといった視点が重要です。20、30代であれば運用期間が長く取れること、またこれから働いてお金を稼ぐことができる期間も長い(人的資産が大きい)ので、高いリスクに耐えられるでしょう。仮に運用が上手くいかなかった場合でも挽回のチャンスがたくさんあるわけです。

一方50、60代になると、損失が生じた場合に挽回することが難しくなります。損をまきかえそうと焦り、ハイリスク・ハイリターンの投資を続けると、さらに損失を膨らませることにもなりかねません。

運用期間の他にも、もっている資産の額、投資経験・運用知識などもリスク許容度に関係があります。若い世代であっても、投資初心者や金融・経済に馴染みがない人には、高いリスクを取ることはお勧めできません。また、将来の収入に不安がある人や、貯蓄が少ない人もリスク許容度は低いといえるでしょう。
では、数千本もある投資信託の中で、自分のリスク許容度に合ったものはどうやって探せばいいのでしょう。最も簡単な判断の仕方は、その投資信託の中に占める株式の割合を見ることです。株の割合が高いほど、利益が大きくなる可能性が高い代わりに、リスクも大きくなります。

では、債券ならリスクが低いのかというと、一概にそうとはいえません。海外に投資するものは為替リスクも引き受けることになりますのでその分リスクが高くなりますし、ハイイールドといって格付け(信用度)が低い債券に投資する投信信託はハイリスク・ハイリターンの商品です。先進国と新興国では、成長著しい新興国のほうが値動きは大きくなります。

自分のリスク許容度と投資信託のリスクの大きさを照らし合わせて、賢い商品選びをしてください。

2015.6.15更新

ランキング