フリーランスの生き方、8つのポイント〜社会不適合者の歪んだサクセス・ストーリー「ナイトクローラー」に学ぶ〜

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刺激的で“グラフィカルな絵”を求め夜のロサンゼルスをハイエナのように駆け回る報道パパラッチの姿を通し、テレビ業界の裏側を皮肉たっぷりに描いたサスペンス・スリラー「ナイトクローラー」。

第87回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされ、常軌を逸した主人公を演じるジェイク・ギレンホールの怪演に各界著名人から絶賛の悲鳴が続々!(公式サイトより)届いた話題作。

「フリーランスジャーナリスト」という名の、見るからにヤバイ目をした社会不適合者が織りなす成長譚でもあり、歪んだサクセス・ストーリーでもある本作に、同じフリーランスのライターとして、ときにはお手頃デジ一を手に取材先に伺うこともあるエセカメラマンとして、「ゲ、ゲスだなあ…」と戦慄しつつも、今作の主人公には何かしらのシンパシーを感じずにはおれませんでした。

今回は映画「ナイトクローラー」を題材に、フリーランスとして素直に勉強になると思ったポイントと、これはダメだろう!という反面教師的なポイントを、ライター目線でお伝えしたいと思います。

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1)売り込み先とタイミングを誤るべからず
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主人公ルイスは映画冒頭で工事現場から盗んだフェンスを買取業者に持ち込み、ついでに自分を職員として現場で雇ってもらえないかと懇願します。
しかし窃盗犯とわかりきった人間を雇い入れる業者がいるはずもなく、敢え無く門前払いに。
人間どんなに才能(手際がいい、物分りがいい)があっても、売り込む相手とタイミングをちゃんと見計らわないと無意味!ということがわかる場面です。

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2)先行投資は大事
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偶然遭遇した自動車事故現場をヒントに、ルイスはケチな窃盗犯から報道パパラッチに転身することを決意。
手始めに高級自転車を盗んで売り、撮影に必要なカメラや警察無線を傍受する機器などを購入します。
けっきょく地道に稼いだお金をつぎ込んで…ではなく窃盗なのがこの映画の肝です(笑)。
何かを始めるのには先行投資が必要不可欠なのですが…窃盗だけはダメ、絶対!

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3)「口下手」より「舌先三寸」が良い
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とりあえず見よう見真似でいい感じの映像が撮れたので、テレビ局のディレクターに売り込みを開始するルイス。
彼の死んだ魚のようなヤバイ眼差しは気にせずに、見せられた映像と話の内容だけに注視するディレクター(いいのか、それで!)。
彼の口の達者さがいかんなく発揮される場面です。
「僕はファストラーナーだ。要領がいい」と冒頭のフェンス買取業者相手に語っていたこととほとんど変わりないのですが、今回は相手とタイミングがよかったおかげで見事交渉成立し、無事パパラッチとしてのスタートラインに立った記念すべきシーンとなります。

最近とあるコンペのような場面で「謙遜は無意味。言ったもん勝ち」ということを学んだばかりの口下手な私は、彼の口の上手さには非常に学ぶべきものがあると感心しました。
「口の上手さは七難隠す」という格言もありますしね。今作りましたけど。

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執筆者

立見 香

出身地・群馬と居住地・埼玉の粉食文化をこよなく愛するライター。 水沢うどんと舞茸天ぷらの組み合わせを最強と信じて疑わないが、最近は武蔵野名物の肉汁うどんにハマり中。 休日は上信越の山域にいることが多い登山・温泉愛好家ゆえ、少々電波が届きにくくなっております。最近「温泉ソムリエ」になりました。

立見 香

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フリーランス(個人事業主)の確定申告は、クラウド型会計ソフトで時間とお金を節約!

フリーランス(個人事業主)として独立して仕事を行っている方は、1年間の事業所得について期限内に確定申告を行わなければなりません。申告期間は通常2月16日から3月15日の間。売り上げや利益目標は達成できたのかを振り返る重要なイベントでもあります。

確定申告には白色申告と青色申告がありますが、どちらも記帳と書類の保存が義務付けられています。白色申告は簡易な記帳でも大丈夫ですが、10万円または65万円の特別控除が受けられる青色申告で確定申告をする場合は、複式簿記で記帳を行わなければなりません。

経理の経験があればともかく、普通の人だったら「自分で確定申告の書類を作るなんて・・・」と尻込みしてしまいますね。ですが、会計ソフトを利用すれば比較的簡単に記帳や申告書の作成ができます。最近はクラウド型の会計ソフトも出現し、より一層便利に利用できるようになってきています。

クラウド型の会計ソフトの中には、銀行やクレジットカード情報を自動収集してくれるものがあります。スマホの家計簿アプリでも同様のサービスを行っているものがありますね。銀行やクレカのデータを自動収集し仕訳までしてくれれば、その分、入力の手間が省けます。その他の現金での入出金等は自分で入力することになりますが、外出先でもすぐに入力できますし、消費税率変更などで税制が変わってもソフトを買い直す必要がないのもメリットです。

料金は、月々一定のコストがかかるもの、月間記帳件数によっては無料で利用できるもの、利用は無料で入力や操作のサポートを受けたければ年間の利用料がかかるものなど、様々です。一つの製品でもプランによって料金が異なる場合もあります。自分の事業のボリュームや会計知識によって、なるべく費用がかからないもの、使いやすいソフトやプランを選ぶと良いでしょう。

仕事だけでも忙しいのに、面倒な記帳処理には時間をかけたくない方にとって、使い勝手の良い会計ソフトは便利ですし、税理士に依頼するより費用も節約できます。将来的には税理士に依頼するとしても、ある程度の簿記や会計の知識を持っていた方が事業の運営に役立つのは言うまでもありません。使い方に自信の無い場合は、有料でもサポートが受けられるプランを選べば安心です。まずはたくさんあるクラウド型会計ソフトから自分に合うものを選んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

自営業者やフリーランスのための老後資金の積立制度

いよいよマイナンバーがスタートします。

マイナンバーは社会保障・税番号制度ともいわれ、社会保障分野では年金、医療、介護、生活保護などで活用されるのですが、今年の6月に公表された日本年金機構に対する外部からの不正アクセスにより個人情報が外部に流出した事件をうけて、年金にマイナンバーが活用されるのは1年遅れ平成29年からとなります。

さて、老後の年金を考えた場合、2階建ての公的年金(国民年金+厚生年金)がある会社員と1階部分の公的年金(国民年金)しかない自営業者やフリーランスでは、大きな差がつきます。そこで、会社員と自営業者などの年金額の差を解消するため平成3年4月に創設された公的な年金制度が、「国民年金基金」です。これにより、自営業などの公的年金は「2階建て」になりました。

「国民年金基金」は、自営業者など国民年金の第1号被保険者が国民年金とセットで加入しますが、強制ではありません。あくまでも個人の意思で加入する制度です。また、注意点としては、第1号被保険者と同じように1階部分の公的年金しかない第3号被保険者(いわゆる会社員の被扶養配偶者)は、国民年金基金には加入できません。

具体的に、「国民年金基金」に加入できる人について確認しておきましょう。日本国内に住所がある20歳以上60歳未満の自営業者、フリーランス、学生などの国民年金の第1号被保険者および日本国内に居住している60歳以上65歳未満の人で国民年金の任意加入被保険者が加入できます。ただし、国民年金の保険料を免除や猶予されている人は、加入できません。また、一度加入すると任意に脱退することができません。脱退が認められているのは、会社員になったときなど国民年金の第1号被保険者でなくなったときや国民年金保険料を免除された時などに限られます。

「国民年金基金」は、47都道府県に設立された「地域型基金」と25の職種別に設立された「職能型基金」の2種類があります。 「地域型基金」に加入できるのは、同一の都道府県に住所がある国民年金の第1号被保険者です。「職能型基金」に加入できるのは、基金ごとに定められた事業または業務に従事する国民年金の第1号被保険者の方です。 たとえば、「貨物自動車運送業国民年金基金」や「日本税理士国民年金基金」などがあります。なお、いずれか一つの基金にしか加入できないので、加入する本人がどちらにするか選択することになります。

国民年金基金の最大のメリットは、掛金が全額所得控除され、所得税や住民税が軽減されることです。例えば、課税所得金額400万円で、国民年金基金の掛金が年額30万円の場合、所得税・住民税の合計で約9万円軽減されるため、国民年金基金の掛金は、実質約21万円となります。

なお、この税金の軽減は、確定申告をして受けることになりますが、確定申告にもマイナンバーが必要になります。具体的には、平成28年分の確定申告からつまり実際にマイナンバーの記載が必要になるのは、平成29年になってからとなります。

少ない掛金からでもスタートでき、加入後もライフサイクルに応じて掛金を増減することもできるので、自営業者にとっては老後資金の積立の選択肢の一つになります。

フリーランス(個人事業主)になったら青色申告制度を利用しよう!

会社をやめて独立し、フリーランス(個人事業主)になったら、稼いだお金はすべて自分のものですが、事務所の家賃から移動にかかる交通費、事務用品費、通信費などさまざまな経費がかかりますね。

そこで少しでも使えるお金を手元に残すためには「節税」も考える必要があります。といっても、あやしい方法ではありません。国からも認められている「青色申告制度」です。

ここで、簡単に所得税の説明をしますね。
会社員だと給料にかかる所得税は毎月の給料からすでに差し引かれていますが、フリーランスとして独立したら毎年確定申告をして、年間の所得に応じた税金を払わなければなりません。所得額に応じて所得税率は5%から45%まで幅があり、さらに控除額が決められています。例えば所得が300万円だと10%の所得税率になり、さらに97,500円の控除額を引いた金額を納めることになります(平成25年から平成49年までは別途復興特別所得税が課される。また、事業によって所得が290万円を超えると個人事業税もかかる)。

さて、気になるのは、「青色申告制度」でどうして節税になるの?ということですよね。

フリーランスのお給料ともいえる所得は収入(売上)から経費を差し引いたものですが、所得が高ければ支払う税金も増えることになります。そのため、少しでも支払う税金を減らそうと、収入をごまかしたり、経費を水増ししたりする行為が後をたちません。そこで、正しく申告してもらうため、所得額を計算する際、収入や必要経費について日々の取引をきちんと記帳して書類を保存していれば、特別に収入から一定金額を控除できる「青色申告制度」があるのです。

「青色申告特別控除額」は10万円または65万円。事業規模にもよりますが、定められた方式で記帳し申告すれば65万円控除をうけられ、その分が節税になるのです。青色申告制度を利用する場合は、その年の3月15日までか、事業開始から2か月以内に税務署に「青色申告承認申請書」を出す必要がありますが、申請書を提出していない「白色申告」は特別控除がありません。平成26年分からは白色申告でも記帳と書類保存が義務付けられましたので、最低でも10万円の控除が受けられる青色申告を選んだ方がトクです。

市販の経理ソフトを使えば、経理処理もそう難しくはありませんし、地域の税務署や青色申告会などで無料講習会も行われているので参加してみるのも良いかもしれません。また、「青色申告」には、特別控除の他にも、家族への給与を必要経費にできたり、赤字が出ても翌年以降3年間にわたって繰り越しできたり…といろいろなメリットがあります。コスト意識を持つためにも、独立したらきちんと記帳処理をして「青色申告制度」を利用し、節税メリットを受けることをおススメします!

2015.6.15更新

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