証券総合口座、3つの戸惑いポイント

このレシピを実行して

5万貯まる!
<材料>

・15万円

<Point>

1証券総合口座には“通帳”はない。

2証券総合口座には銀行振込やATMなどで入出金する。

3口座管理料のない証券会社を選ぼう。

※ある会社の株を15万円で購入。株価が20万円になったところで売ると、5万円おトク(税金、売買手数料は考慮せず)

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株式投資を始める第一歩として、証券総合口座の開設の仕方や、その仕組みについてご紹介してきました。

今回はその続きとして、銀行しか利用したことのない人が証券総合口座を開設して戸惑いがちな3つの点についてご説明します。

1つ目は、証券総合口座には“通帳”がないということ。
ネット銀行も通帳がないのが一般的ですが、証券総合口座は、店舗のある証券会社でもネット証券会社でも通帳はありません。自分が買って保有している株や債券、投資信託の名前や残高は、証券会社から定期的に送られてくる「取引残高報告書」で確認します。

株価や投資信託の基準価額は毎日変動するので、リアルタイムの価額が知りたい場合は証券会社に電話で問い合わせることになりますが、ネット取引を利用している場合や、ネット証券会社を利用していれば、こうした情報をネットでいつでも見られます。

2つ目は、お金の出し入れの仕方。
これについては、口座を開設したときに証券会社から案内があります。入金の方法には次のようなものがあります。
・銀行振り込み:証券会社の口座に振り込みます。振り込み手数料がかかります。
・証券会社が発行するカードを使ってコンビニATMから入金。利用するATMによって手数料がかかることがあります。
・ネットバンキング:証券会社が提携している銀行に口座があってネットバンキングを利用しており、証券会社もネット取引・ネット証券会社を利用していれば、ネット上の操作で銀行口座から証券総合口座へ資金を移動させることができます。手数料はかかりません。

証券総合口座からお金を引き出す場合もこれと同じですが、ネットバンキングでの出金には手数料がかかる場合があります。証券総合口座を開設するときに、自分が口座を持っている銀行と提携しているかどうか確認して、手数料なしで入出金できるところを選ぶとよいでしょう。

3つ目は、口座管理料がかかる証券会社があるということ。
店舗のある証券会社では、口座管理料がかかるところがあります。例えばある大手証券会社では年間1620円です。ただ、ネット取引をしているなど一定の条件を満たしていると無料になるケースもあるので、口座開設の申し込みをするときに調べておきましょう。
ネット証券会社は口座管理料がかかりません。口座を開設するだけならタダなので、例えば、A証券では情報収集や各種のツールを利用して、実際の取引は売買手数料の安いB社を利用するといった使い分けも可能です。

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執筆者

馬養雅子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

千葉大学人文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。 以後、個人のマネーのアドバイザーとして、家計管理や保険の見直し、金融商品や資産運用などに関する記事を新聞・雑誌に多数執筆しているほか、ネット上で資産運用やNISAに関する情報を発信している。

馬養雅子

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株式投資の第一歩--証券会社に口座を作る

株は証券取引所で売買されていますが、投資家は「この株が買いたい」「この株を売りたい」といった売買注文を取引所に直接出すのではなく、証券会社に取り次いでもらいます。ですから、株式投資の最初の一歩は、証券会社に口座を作ることといえます。

 街なかに店舗を構えている証券会社に印鑑と本人確認資料(運転免許証など)をもって出向き、窓口で必要書類に記入すれば、その日のうちか翌日には口座が開設できます。
 証券会社が開いている時間に行くのが難しかったり、自宅や職場の近くに証券会社がなかったりした場合は、ネットでの口座開設が可能です。また、ネットだけで取引する証券会社は、口座開設もネットで行います。今回はその手順を見てみましょう。

 まず、口座を開設しようとする証券会社のホームページにある「口座開設」のところをクリックします。表示された画面の指示にしたがって、次のような項目を入力していきます。

名前、読みがな、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス
職業や国籍
本人や家族が上場会社の役員であるかどうか
上場会社の役員は、その会社にとって重要な情報を一般の投資家より早く入手して株で不当な利益を得ることが可能なため、こうしたチェックが行われます。
証券会社の口座への入出金に利用する銀行名・支店名・口座番号・口座名義人
株の配当金の受取方法
株の配当が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)を利用するために、「株式数比例配分方式」を選択します。
特定口座の届け出
これは、株式の売買で得られた利益に対する税金の手続きに関するものです。税金の計算や納税を証券会社が行う「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておけばOKです。
投資経験、興味ある投資商品、口座開設の動機、投資目的、保有している金融資産の残高など。
その他アンケート項目

証券会社によって項目や順番に多少の違いはありますが、基本的にはこうした項目を入力していきます。途中で、その時点で入力したデータを保存して、あとで再開することができるところもあります。不明な点は、証券会社のコールセンターに電話して質問することも可能です。

 入力が終わったら、
■入力項目の一覧で表示されるので、プリントアウトして本人確認書類と一緒に郵送する
■入力項目をアップロードすると、プリントアウトされたものが送られてくるので、それを本人確認書類と一緒に返送する
■本人確認書類を携帯電話やスマホで撮影してデータをパソコンに送り、アップロードする

のいずれかの方法で申し込みます。そうすると、証券会社の口座番号や、取引画面に入るためのパスワードなどが郵送されてきます。それで準備はOK。株の取引ができるようになります。

証券取引所のトリビア

例えば、X社の株を買いたいAさんと、売りたいBさんの間で、「売りましょう」「買いましょう」ということで取引が成立すれば、株の売買ができます。

でも実際に、自分が買いたい株を売ってくれる人、あるいは売りたい株を買ってくれる人を自力で見つけるのは難しいですよね。そこで、証券取引所が「買いたい」「売りたい」という注文を全国から集めて「売り」と「買い」をマッチングさせています。
個人の場合は、取引所に直接注文を出すことはできず、証券会社に注文を取り次いでもらいます。

日本では、東京のほかに、札幌、名古屋、福岡に証券取引所があります。かつては、新潟、大阪、京都、神戸、広島にもありましたが、現在は東京に統合されています。もともと、売買される株数も、それにともなう売買金額も東京が圧倒的に多かったのですが、2013年1月に、大阪証券取引所が東京証券取引所に統合されたことによって、東京のシェアがほぼ100%となっています。

証券取引所は世界各国にあります。最も規模が大きいのは米国のニューヨーク証券取引所で、2番目も米国のナスダック、3位が東京と大阪が統合してできた日本取引所グループとなります。
株は、国境を越えて取引されています。例えば、米国の投資家が日本や中国の株を買ったり、日本の投資家が米国や欧州の株を買ったりするといった具合です。こうしたグローバルな取引が増えるにつれて、世界の証券取引所どうしの競争も激しくなっています。売買を活発にして多くの投資家の資金を呼び込むためには、規模の拡大が必要です。そこで、欧州では、アムステルダム、ブリュッセル、パリ、リスボンの証券取引所がユーロネクストというグループに統合されました。東京と大阪が合併したのも、規模の拡大や事務の効率化などで国際的な競争力を高めるのが目的です。

証券取引所では土日祝日と12月31日、1月1日~3日をのぞいて、毎日9:00~11:30と12:30~15:00に株の取引が行われています。1月4日の取引前には、「大発会」、12月30日の取引後には「大納会」というセレモニーが行われ、大発会では晴れ着の女性が、大納会ではその年に活躍した人が招かれて鐘を鳴らします。この様子は、テレビのニュースなどでも流れるので、見たことがある人もいるでしょう。
ちなみに、2015年の大納会のゲストは、世界的に活躍する指揮者の佐渡裕さん、2014年はNHK連続テレビ小説「マッサン」で亀山エリー役を演じたシャーロット・ケイト・フォックスさんでした。

東京証券取引所では昔、取引開始を告げるために鐘が鳴らされていたとのこと。現在では、大発会、大納会のほかに、会社が新しく取引所に上場する日に鳴らされます。鐘を打つのは新規上場会社の社長や役員など。鳴らす回数は、「五穀豊穣」を願うということから5回と決まっているそうです。
東京証券取引所は一般の人も見学できます。行って見てみると、株や株の取引が身近に感じられるのではないでしょうか。

「買いたい株があるのにお金が足りない!」でも、あきらめないで。

「株を買いたい」と思ったとき、気になるのは「いくらあれば買えるのか」ということですよね。
株の値段は「株価」なので、その値段で買えるのかというと、そうではありません。

株には100株あるいは1000株という売買単位(単元)があって、それに株価を掛けた金額で売買します。
例えば、Aという銘柄の売買単位が100株で、現在の株価が2500円だったら、

  2500円×100株=25万円

となり、この株を買うには25万円必要です。
A株を「今買いたい!」と思っても、株式投資に回せるお金が10万円しかなかったら買え
ないということになります。でも、あきらめないで。少ない金額でも株を買える方法があるのです。
それは、証券会社が設けている「単元未満株取引制度」。言葉は難しいですが、要するに100株、1000株という単元より少ない単位で株を売買できる仕組みです。
例えば、「ミニ株」は、売買単位の10分の1単位で株の売買ができます。A株の例でいうと

、100株単位の10分の1、つまり、10株単位ということになります。株価が2500円でも

 2500円×10株=2万5000円

あれば買えるというわけ。これなら予算が10万円でも大丈夫ですね。

ネットで取引するネット証券会社の中には、もっと少ない金額で買えるところもあります。
SBI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」、カブドットコム証券の「プチ株」は、いずれも1株単位で売買ができます。A株の例だと

     2500円×1株=2500円

ミニ株よりもさらに少ない金額でOKということになります。

こうした仕組みを使えば、少ない金額で複数の銘柄を買うこともできます。株式投資に回
せる資金が10万円だと、通常であれば買えるのはせいぜい1銘柄でしょう。でも、単元未
満株取引を使えば10万円で数銘柄から十数銘柄に分散投資が可能。分散すれば、そのうちのどれかが値下がりしても、ほかの銘柄が値上がりしていれば、投資した資産全体の値下がりを抑えることができます。

単元未満株は、保有していても株主優待は受けられないケースが多く、株主総会への参加もできませんが、配当は、保有している株数に応じて受け取れます。例えば、100株単位の株を1株保有していると、受け取れる配当も100分の1となります。

単元未満株取引には、通常の株の取引と違う点があります。指し値注文(株価を指定してする注文)はできず、成り行き注文(いくらでもいいから買う・売るという注文)のみであることや、注文を出せる時間が限られていることなどです。S株、ワン株、プチ株はほぼすべての銘柄が買えますが、ミニ株は証券会社が決めた銘柄しか売買でききないことも
あるので、あらかじめ確認したうえで利用するようにしてください。

株に向いている人、向いていない人ってあるの?

株式投資は、いろいろな情報を集めて分析するというきわめて知的な作業をともないます。

一方で、株を売買するときは、誰でも「儲けたい」とか「損したくない」という気持ちが働くため、メンタルな要素も強いもの。そのため、性格的に株式投資に向いている人、向いていない人というのはあるといえるでしょう。

では、どんな人が向いていて、どんな人が向いていないのでしょうか。

・面倒くさがりの人は×、調べたり比較したりするのが好きな人は○

投資する銘柄を選ぶためには、自分で情報を収集し比較することが欠かせません。そうした作業が好きな人は銘柄選びも楽しめるはず。逆に、ネットや雑誌、口コミなどで手っ取り早く「儲かる銘柄」に投資しようとする人は、たいてい失敗します。

・人と同じでないと安心できない人は×、あまのじゃくは○

株は、安いときに買って高いときに売ることで利益が得られます。でも中には、株を買う
人が増えて株価が上がってくると安心して買い、株価が下がってくると心配で売ってしま
うという人がいます。これでは、いつまでたっても株式投資で利益を得ることができませ
ん。株価が下がって多くの人が買うのをためらっているときに買い、みんなが買い始めて株価が上がってきたところで早めに売る、というふうに、大多数の人と逆のことをする、いわゆる「あまのじゃく」の人のほうが、株式投資に向いているといえるでしょう。

・決断力がない人は×、思い切りのいい人は○

株を売るときは思い切りが必要。決断力がないと、株価が上がっているときに「もっと上
がるのでは」と思っているうちに値下がりしたり、株価が下がっているときに「また上がるのでは」と思っているうちにさらに値下がりしたりします。ある程度値上がりしたところで思い切りよく売る、予想に反して値下がりしたら損失覚悟で売るといった思い切りのいい人のほうが向いています。

・過去にこだわる人は×、切り替えの早い人は○ 

「あのとき買えばよかった」「あのとき売ればよかった」といつまでもくよくよする人は株式投資には向きません。利益が出ても、損失が生じても、それにこだわらずに次の売買ができる切り替えの早い人のほうが向いています。

どうでしたか。あなたは株式投資に向いているでしょうか。もし性格的に向いていなかっ
たとしても、あきらめないでください。投資信託を利用すれば、間接的に複数の日本株に
投資することができます。
投資信託は、多くの人から資金を集めて“ファンド”を作り、それを運用の専門家が株や債券などで運用する金融商品。どの株をいつ売買するかを専門家に任せられるので、自分で銘柄や売買タイミングを判断したり、株価の上がり下がりにハラハラドキドキしたりしないですみます。

【マネーギャグアニメ動画】ワイドショーでよく聞く「○○金」って?

鷹の爪団を生み出したDLEによるマネーゴーランドオリジナルアニメ「わんわんわんコイン」。

その第4話は…ワイドショーネタの登場!コンビニのレジで繰り広げられる金男くんとの激しいバトルは、ワイドショーやニュースでよく耳にする「保釈金」に関する鬩ぎあい。見事正解して、わんわんわんコインはこのピンチから逃れられるのか!それとも… !?

犬でコインな「わんわんわんコイン」は飼い主の「金田金男」くんが大好き!! …が、金男くんは500円なんて端金(はしたがね)とばかりに、わんわんわんコインをすぐにお金として使おうとするよ! この“すれ違い劇”の先に待つのは、絶望か!? 悲劇か!? …それとも愛か!?

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