自由化で動き出すのは、「電力」だけではないのです

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 KDDIは17日にau戦略説明会を実施。今年4月より、「auの生命ほけん」、「auの損害ほけん」、「auのローン」の3つを新たなサービスとして提供していくことを発表した。

 会場では代表取締役執行役員専務の高橋誠氏(※高は正しくは旧字体)が、まず同社の3M戦略(マルチユース、マルチネットワーク、マルチデバイス)を振り返った。「au ID」を中心におくことで利用を簡便化し、auスマートパスやau WALLETによって同社独自の経済圏を構築。結果、au WALLETについては、累計で1810万枚の申し込みを得るに至った。

 これらの先にあるものとして、同社が2016年以降における新たな戦略として掲げたのが“一人一人のライフデザイン”だという。

「携帯料金の引き下げ、電力自由化、マイナス金利などにより、2016年は家計見直しの年と言われている。そのなかでも特に注目を集めているのが住宅ローン、保険、通信料、電力の4つだ」(高橋氏)

 同社ではすでに発表のあった「auでんき」に加え、今後「auの生命ほけん」、「auの損害ほけん」、「auのローン」の3つを新たなサービスとして提供する。こうした金融サービスについては、共同出資による「じぶん銀行」や「au損保」の設立、ライフネット生命保険への出資といった実績があるが、これらを消費者目線から整理したのが、今回の取り組みとのことだ。

■低価格な金融商品をラインナップ

 今回提供するサービスを高橋氏は革新的なフィンテック商品だと語っている。保険商品についてはライフネット生命の商品を販売代理することになるが、その最大の魅力は価格の安さであると強調。システムを軽量化し、対面商品ならではのコストを削減し、付加保険料を抑えたことで、見直し前後では月額平均で保険料を6,284円安くできるという(2014年調べ)。

 具体的には、「auの生命ほけん」の定期死亡保険は月額740円(30歳男性で保険金額500万円の場合)。医療保険は30歳男性で月額1,470円から、30歳女性で1,776円からとなる。損害保険では交通事故や日々のケガを補償する「au障害ほけん」を月額310円から提供。“ちょい足し”というキャッチコピーで、「au自転車向けほけん」「auペットほけん」「au海外旅行ほけん」「au国内旅行ほけん」「auゴルフほけん」なども用意した。

 一方、住宅ローンではじぶん銀行の商品を取り扱うが、変動金利全期間引下げプランで年利は0.568%。ガンと診断された場合には、ローン残高を半額にするオプションも用意する。

■手続きを簡略化し、対面サポートも

 これらの商品については申し込み手順も簡略化される。スマホやパソコンから24時間いつでも申し込みができ、審査書類はスマホで撮影して送信するのみ。すべてがネット上での手続きとなったことで、支払も最短2日まで短縮されるとのことだ。

「ネット保険となるとユーザーに不安があるようだが、auというブランドによって安心感を提供できると考えている。ただ、お客様のなかにはどうしても対面で話をして、納得してから契約したいという声も多いようだ」(高橋氏)

 「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター調べ)によると、生命保険加入のチャンネルとして、通信販売はわずか2.2%にとどまっている。そこで、ユーザーのインサイトに対応すべく、同社が設置を予定しているのが「auフィナンシャルサポートセンター」だ。

 同センターは保険・ローン商品におけるコールセンターとして機能し、有資格者が問い合わせに対応。さらに、auショップに彼らを派遣しての対面サポートも行うという。

「対面サポートは商品の利点と矛盾すると思うかもしれないが、今回はコスト削減を実施したうえで、安心感をどう作るかというのを考えた。日本全国に約2,500店舗あるショップを接点として、お客様のライフスタイルを深く理解し、長くお付き合いできるような戦略を実現していきたい」(高橋氏)

 なお、気になるセット割引については、詳しい情報は明らかにされなかったが「おいおい話をしていく」(高橋氏)としている。

画像一覧

  • 代表取締役執行役員専務の高橋誠氏
  • au WALLETによる同社独自の経済圏
  • 2016年4月のサービスインを予定している新商品
  • auが過去に関わってきた金融サービス
  • 「auの生命ほけん」の詳細
  • 「auのローン」の詳細

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【電力自由化アンケート調査】ズバリ、自由化のスタートって、いつからなの?

ニュースやCMなどで見かけることの多くなった「電力自由化」。あなたはどのくらいご存知ですか?

「新たなサービスによって、月々の電気代は変わるの?」という家計に関わることから、「住宅購入する上で検討すべきことは?」、「電力自由化市場という新たなマーケットにおける株価って?」など、私たちマネーゴーランドが扱う「お金」にまつわる話題にこと欠きません。

ということで、「他の人はどうなんだろう」というみなさんの素朴な疑問におこたえするために、マネーゴーランド編集部では独自のアンケート調査をおこない、「電力自由化」に関する”今”を検証してみました。

●そもそもいつからスタート?
経済産業省資源エネルギー庁のHPを見てみると、「家庭や商店が対象となる「電力の小売全面自由化」は、2016年1月から事前受付が本格化、2016年4月からスタート。 」とあります。つまりは電力自由化のスタートは4月なのですが…

アンケート調査の結果は、なんと57.7%の方が「わからない」というのです。まだまだ各社のサービスが出揃っていないとはいえ、ちょっと驚きの結果です。

●年齢を増すごとに認知も高まる!?
『電力自由化』がいつからスタートするかという質問を世代別に見てみるとどうでしょう。

きれいに年齢とともに4月スタートという認知度が高まっているのがわかります。しかし、30代でもほぼ半数がわからないと回答していますね…。大丈夫か!電力自由化。

●今さら聞けない…となる前に
新たな制度や仕組みが導入されるときは、なかなか理解をすることが難しいものです。今さら聞けない…となる前に、2016年4月までに少しずつ理解を深めていきませんか?

マネーゴーランドでは今後も「電力自由化」関する記事をご紹介していきます。すでにいくつもご紹介もしています。
2016年 庶民生活はどうなる? ~家計大予想~ 電力自由化で、安い電気をチョイスしよう!
【電力自由化攻略!】携帯電話料金もお安くなる!? 通信系会社の電力プラン
【電力自由化攻略!】知っている人が得をする! 電力自由化の活用法
電力自由化、各社のサービスを徹底比較

今回のアンケート調査をご覧になって「私もわからない」と安心するのではなく、関心をおもちいただけたのであればうれしいです。ちなみに…2016年4月まで特段の手続をしなかった場合には、現在契約している地域の電力会社から、今までどおり電気が供給されるとのことですのでご安心を。

※上記集計は2016年2月にマネーゴーランド編集部が行なったインターネットによるアンケートの集計結果になります。(対象:全国の10代~60代の男女、回答数2,000名)

【電力自由化攻略!】携帯電話料金もお安くなる!? 通信系会社の電力プラン

電気料金を節約する絶好のチャンスが到来!
【Vol.02】マネーゴーランド流 電力自由化の活用法

●携帯電話代も電気料金も安くなる
電気料金を見直す絶好の機会がいよいよやってくる!! 2016年4月1日からスタートする電力全面自由化を前にして、今からどこの会社を選ぼうかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、みなさんに一番身近な携帯電話会社が提供する2つのプランをじっくりと解説してみたいと思います。※こちらでは、関東圏にお住いの方が選べるプランに限定してご紹介しています。関東圏以外のみなさま、ごめんなさい。(掲載内容は2016年2月15日現在のものです。)

●おすすめ電力プラン1 『ソフトバンクでんき』
「家族3人で2年間最大約16万1,840円もお得になる」
人気CMでおなじみのソフトバンクが電力自由化に参入を表明。サービスプランはその名も「ソフトバンクでんき」。誰しも名前を知っている有名企業が展開するプランだけあって、その内容はかなり魅力的。ただしソフトバンクでんきを申し込めるのは、ソフトバンクの契約者のみに限られています。

【ソフトバンクでんき】
・特徴:携帯料金が毎月最大300円安くなる
・供給元:東京電力
・対象:ソフトバンクの通信サービスに契約中の方のみ
・エリア:東京電力エリア、関西電力エリア、中部電力エリア
・ポイント:Tポイント(電気代1,000円につき5ポイント付与)
・プラン:ライフスタイルに合わせた4プランを展開予定

<総評>
日本の3大キャリアが展開する電力プランということで注目度は大。ただし現在ソフトバンク契約中の方しか利用することはできないので注意が必要。さまざまなサービスに転用できるTポイントが貯まるのは嬉しいところ。

●おすすめ電力プラン2 『auでんき』
「最大4000ポイントのau WALLETプレゼント」
ソフトバンク以外にauも電力自由化に参入。こちらも電気料金と携帯電話代を同時に安くすることができるようになっています。ただしこちらは一般的なポイントの付与はなく、au WALLETのWALLETポイントに特化しているのが特徴。au WALLETを利用しているユーザーにとってはかなり魅力的なプランになっています。

【auでんき】
・特徴:au WALLETプリペイドカードに毎月キャッシュバック
・供給元:従来と同じ(選ぶことはできない)
・対象:auの通信サービスに契約中の方のみ
・エリア:全国(沖縄県および一部離島は提供エリア外)
・ポイント:au WALLET
・プラン:キャッシュバックで対応

<総評>電気料金自体はこれまで通りで、au WALLETのキャッシュバックの対応でお得を提供している。毎月の電気料金の利用料金に応じてキャッシュバック率が変わってくる(1~5%)。こちらもソフトバンク同様にauの契約者のみの対象となっている。

日本の3大キャリアのうち、auとソフトバンクが早くも電力自由化に参加。ただしNTTドコモは具体的なプランは何も発表していないのが気になるところです(東京電力および中部電力とのポイントサービスの提携のみ発表)。au、ソフトバンクいずれも契約者のみに提供するプランというのが注意点ですが、すでに各キャリアに契約している方にとってはどちらも魅力的なプランとなっています。

次回(vol.3)では、エネルギー会社の新電力プランをご紹介しますのでお楽しみに。

※各サービスの評価は個人的見解による★となります。

電力自由化、各社のサービスを徹底比較

いよいよ今年4月から始まる電力自由化。

電力事業に新規参入する各社のCM報道も増える中、いったいどこの電力会社に切り替えたら一番お得なのかわからないという方も多いかと思います。電気代は抑えたいのは当たり前。とはいえ、今の電力会社から切り替えたら電気代以外の費用が変わってしまうんじゃないのかなど、いろいろな心配もあるのでは。そこで、電力会社各社のサービス内容を徹底比較して、どの電力会社があなたにとって一番お得になるのかを比較検討してみましょう。

1. 比較サイトを見て検討する
当たり前の話といえば当たり前ですが、電気を提供する会社が増えて競争が始まるわけですから、電気代は安くなるとみて間違いはありません。一番気になるのは、自分の住んでいる地域や使用量やプランをもとにどれくらい安くなるのかということでしょう。これについては、今インターネット上で各社の電力プランを比較するサイトがあります。お住まいのエリア、前月の電気代、契約ワット数などを選択するだけで、一番お得な電力会社と電気代がどれくらい安くなるのかが一発で比較検討できるように表示されるので、電気代の金額の検討をしてみたいという方にはとてもおススメです。

2. 電力会社各社のサービス内容を確認する
電気料金もさることながら、各社のサービス内容も気になるところ。CMでも耳にしたことがあるかもしれませんが、セット割の一覧というものもインターネットで調べることができます。まだサービス内容が決まっていないものもありますが、携帯電話とのセット割を提供しているソフトバンクでは、Tポイントとの連携により電気料金の0.5%分のTポイントがもらえ、ネット回線のセット割引プランではスマートフォンの1ヶ月の料金が2000円ほど安くなるプランもあります。東京ガスの場合だと、都市ガスとのセット割契約の場合、毎月270円引き、さらに生活まわり駆けつけサービスに加入すると2年間水回りや鍵、ガラスなどのトラブル発生時に無料駆けつけてくれるサービスもあります。電気代以外のサービスも一緒に検討することで思わぬメリットなんかも見つかるかもしれません。

電力自由化がいよいよ開始!その仕組みを知っておこう

2016年4月から、家庭用の電力についても小売りが自由化され、個人で電力会社やプランが自由に選べるようになります。開始を前に、2016年1月からは予約が始まるので、いまのうちに知っておきたい電力自由化やそのメリットについてお伝えします。

1.そもそもなんで自由化するの?
社会インフラのひとつである電力はこれまで、東京電力や東北電力、中部電力というように地域ごとに設立された電力会社が独占的に供給を請け負ってきました。しかし、こうした独占的な体制では価格の健全な競争が生まれず、消費者は電力会社の言い値で電力を買うしかありませんでした。そこで、大手電力会社の独占体制をやめて、電力の供給事業を広く開放して競争させようというのが電力自由化の目的です。
自由化が始まる2016年4月からは、従来の地域ごとの電力会社だけでなく、さまざまな会社が電力を消費者に直接販売できるようになります。また、大手の電力会社も地域の枠を超えて電力を供給したり、互いに協力体制をとることができるようになります。
商業向け電力はすでにこうした自由化がなされていましたが、このたび家庭用でも同様の取り組みがされるようになりました。

2.電力自由化をするとどんなメリットがあるの?
電力の小売りが自由化されると、小売電気事業者に登録された事業者なら自分の好みに合わせて購入できるようになります。たとえば、価格の安いプランにしたいとか、地域で発電した電力を購入したいとか、原発に頼らないエネルギー源から発電した電力を買いたいといった希望がかなえられます。
2015年12月下旬時点で、登録されている小売電気事業者はガス会社や通信事業者など119社。ただ、地域ごとに契約できる会社が決められているので、その中から選びます。
実績のない新しい事業者を選ぶと、電力の供給が不安定になったりしないかと心配かもしれません。新電力と契約した場合でも、これまで通り地域の電力会社の電気を送る電線や設備を利用して家庭に送られるので、そうした心配はないとされています。

3.自由化されると電気代は安くなる?
先に電力自由化をしたイギリスでは、自由化をしたことで電気代は高くなったといわれています。日本では、こうした例を受けて現行の規制料金を残しつつ自由料金を設定するため、ただ電力が値上がりするだけの自由化にはならないとされています。
電力とガスのセット料金販売や、通信費と電力のセット、旅行代金と電力のセットなどユニークなプランが発表される見通しなので、比較サイトなどを利用して自分にあったプランを探してみましょう。

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