NISAだけじゃない!資産運用の税金が優遇される制度とは。

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<How to>

1NISAとは、投資からの利益に対する税金が免除される制度

2NISAよりも税制メリットが大きいのが、確定拠出年金(DC)

3確定拠出年金の加入資格者は今後拡大される予定

※毎月3万円で年間36万円を10年間、確定拠出年金で積立。所得税・住民税の減税額。36万円×20%×10年=72万円

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税金がタダになる「NISA」を活用していますか?
投資に興味がない方でも、テレビCMやネット広告などで目にしたことがあると思います。このNISAよりも実はさらにお得な仕組みにもかかわらず、あまり知られていない制度があります。

それが確定拠出年金制度です。

まずはNISAについて先に確認しておきましょう。
こちらの記事「今さら人には聞けないNISAとは」でも説明したように、NISAとは年間100万円(2016年からは120万円)までの投資から得られる利益にかかる税金がタダになる制度です。期間は最長5年間なので、その間に得られた利益が全て非課税になります。

仮に、100万円を5年間投資して1年あたり3%の利益(合計15万円)が得られたとすると、本来差し引かれてしまう約20%分の税金3万円が、そのまま手元に残ることになります。

NISAを利用することによって、本来差し引かれる税金が取られずにすむので、投資をするのであれば使わないともったいない制度です。

一方で、確定拠出年金は税制的にさらに大きな優遇があり、国が国民の老後の資産形成を応援するために導入された制度です。この確定拠出年金には、会社が導入して社員のためにお金を積み立てていく「企業型」と個人が自分で申込をしてお金を支払って積み立てする「個人型」の2種類があります。

それぞれ加入資格もあります。
「企業型」は勤めている会社が確定拠出年金を導入していないと加入することは出来ません。

「個人型」は、自営業者や企業年金のない会社に勤務している人などに限定されていますが、2016年以降は専業主婦や公務員の方なども含む全ての人が加入できるように法律が改正される予定です。

確定拠出年金の最大のメリットは、将来のために積み立てをすると、その額に応じて支払う税金が少なくなることです。仮に毎月1万円の掛金を積み立てると、年間の積立額の合計は12万円になりますが、これにより支払う所得税や住民税が少なくとも2万4000円安くなります(収入によっては減税額がさらに大きくなります)。自分の将来のために12万円貯めると、支払う税金が2万4000円安くなってその分が手元に残るわけですから、“20%のリターンを得られた”ことになります。
いまどき、確実に20%ものリターンが得られる金融商品はありません。節税分だけ確実に儲かりますので、いかに有利な制度かが分かると思います。

デメリットとしては、老後の資産形成を応援する制度ということもあって、60歳まで引き出しができない点には注意が必要です。しかし、この点についても、使いたくなってもすぐに使うことは出来ず、将来のために確実にお金を貯められると考えれば、メリットにもなります。

確定拠出年金を活用するメリットは他にもあります。NISAとの使い分ける方法など、改めて次回以降お伝えしていきます。

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執筆者

高橋忠寛 (たかはし ただひろ) ファイナンシャル・プランナー (CFP®)

株式会社リンクマネーコンサルティング代表取締役  http://link-money.co.jp/ ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・日本証券アナリスト協会検定会員(CMA) 上智大学経済学部経済学科卒業。東京三菱銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)、シティバンク銀行での10年超の銀行勤務を経て、2014年9月に独立。金融商品の販売には関わらない完全に独立した立場で資産運用や保険、相続について総合的なアドバイスを提供している。 著書『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(日本実業出版社)

高橋忠寛

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株価が下がっても気にならない資産運用法

投資をしている人は毎日、株価をチェックしていますか?

実は、投資で成功したかったらチェックしない方がいいかもしれません。

今回は、株価が大きく変動してもそれに負けず資産運用に取り組む方法をお伝えします。

株価が下がっていくような状況でも前向きに資産運用を続けるためのポイントは次の3つです。

1.あえて相場動向を毎日チェックしない
2.値上がりしそうなものを探さない
3.相場下落を喜べるように

では、1つずつみていきましょう。

【相場動向を毎日チェックしない】
資産運用については、短期的な視点で考えず、中長期的な方針を立てて取り組んでいくことが何よりも大切です。もし短期投資で上手くいっているとしたらラッキーなだけで、それはギャンブルと同じです。スリルを味わう投資ではなく、将来のために大事なお金を運用していこうと考えるのであれば、日々の値動きを追いかけてチェックする必要はありません。

【値上がりしそうなものを探さない】
「いつ」「何に」投資したら儲かるのかを予想できたら投資も簡単です。しかし、そんなことはプロでも出来ません。値上がりしそうなものを探すより、世界経済全体に幅広く投資をした方が簡単で確実です。なぜならば、世界経済は毎年3~4%のペースで成長を続けているからです。
そして、投資信託という仕組みを使えば毎月たった500円という少額でも世界経済全体へ投資をすることが出来るのです。

【相場が下がっても嬉しいと感じられるように】
一気にまとまったお金を投資するのではなく、少しずつ投資をしていきましょう。
長期的には経済が成長していけば、株式の価値が上がっていきます。しかし、そのあいだには必ず大きな変動を繰り返します。毎月の積立投資などを利用して少しずつ投資をしていると、たとえ株価が一時的に下落しても、「安くなったところで買うチャンスが来た!」と嬉しく感じられるようになります。
それに、積立投資を利用して資産運用に取り組むことは、大きな失敗を避けることにも繋がります。

そもそも資産運用とは、儲かりそうなチャンスを探して投資することではなく、債券や株式などあらゆる金融資産全体のバランスを考慮して、資産全体を管理していくことです。値上がりしそうなものを予想して当てにいくのでは、ギャンブルと一緒です。

株価予想なんて当たらないと割り切って、ゆっくり少しずつ資産運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。

投資成功のポイント ~アセット・アロケーション~

「投資では、値上がりしそうなものを探してはいけない?!」

投資を成功させるためには、値上がりしそうなものを探して、良いタイミングで投資することが大事だと考えている人が多いと思います。
株式投資やFX投資をやっている人ほどそう感じているでしょう。
しかし、長期的に投資を成功させたいと思ったら、投資対象を選んだり、タイミングを計ることに注力するよりもアセット・アロケーションを意識しましょう。

アセット・アロケーションとは。
「アセット=資産」、「アロケーション=配分」を意味しますので、預金や債券、株式など資産をどのような比率で保有するかという資産配分のことです。

投資の成否を左右する最も大事な要素がアセット・アロケーション(資産の配分比率)だと言われています。
銘柄選択(何に投資するか)やタイミング(いつ投資するか)よりも圧倒的に重要だと研究で証明されているのです。数多くの研究結果が発表されていますが、調査によっては投資の成否の9割以上はアセット・アロケーションで説明できるとさえ言われます。
そして、このことは資産運用に携わる金融のプロたちの中では誰もが知る常識です。年金資産などを預かって運用しているプロたちは、資産をどのように配分するかを考えることが最も大事な仕事になっています。

では、私たち個人が資産運用に取り組む際には、どうやってアセット・アロケーションを決めたら良いのでしょうか。
どのくらいの収入があるか、どのくらいの資産を持っているか、投資の経験はあるか、家族構成はどうか、など様々なことに配慮する必要がありますが、その中でも特に重要なのは、ライフステージです。

ライフステージに基づくアセット・アロケーションの基本的な考え方は「年齢の進行にあわせて、リスク資産の比率を引き下げていく」ことです。つまり、年齢が若いうちは、株式などリスクの高い資産を中心とする資産配分での運用を行い、年齢が上がっていき貯めたお金を使う時期が近づいてくるのに合わせて、徐々に債券や預金などリスクが低い資産の割合を増やしていくということです。

資産運用に取り組む際には、「いつ」「何に」投資するかよりも、「どういう配分にするか」というアセット・アロケーションを意識しましょう。そうすれば、投資で成功する確率が格段に高まります。

ポートフォリオって何?

資産運用を始めるときに1番最初に何を考えますか?

投資対象(何に投資するか?)でしょうか。
それとも、タイミング(いつ投資するか?)でしょうか。

もちろんこの2つも重要です。
しかし、もっと重要なことがあります。実はそれがポートフォリオです。

大切なお金を安定的に運用していきたいと考えるのであれば、1番最初にポートフォリオについて考えましょう。

今回はこのポートフォリオについて確認していきたいと思います。

「ポートフォリオ」とは、元々書類ケースや財産一覧を意味する言葉ですが、投資の世界では、「ポートフォリオ」というと“金融資産の組み合わせ(集合体)”を意味します。

“いつ”“何に”投資するかを考えることが資産運用だと考えている人も多いですが、これは誤解です。ギャンブルのようなイチかバチかの投資ではなく、将来のために大切なお金を運用していくには、“どういう組み合わせにするか”というポートフォリオを考えることが重要です。

異なる地域の複数の種類の資産をどのように組み合わせるかを最初に考えます。具体的には、国内株式・国内債券・海外株式・海外債券など資産の種類ごとの配分割合を決めましょう。
ある資産の価格が下落する時には別の資産の価格が上昇することも多く、異なる資産を組み合わせることによって、資産全体の評価額の変動リスクを減らすことができるからです。
リスクをコントロールするためにも投資対象を分散することは不可欠です。

これは、「点」ではなく「面」を意識するようなイメージです。個別の投資対象の取捨選択に注力するのではなく、全体のバランスを意識して取り組みましょう。
リスクを抑えて安定的な資産運用を目指すのであれば、適切に分散されたポートフォリオを構成することが重要だということです。

ポートフォリオを意識して資産運用に取り組むことで、失敗する可能性を減らすことができます。

高金利の外国債券は得なのか?

金利8%?!

銀行にお金を預けておいても利息が付かない時代、魅力的に見えますよね。
投資に興味がある人なら、
「外国の債券だしリスクはあるかもしれないけど、毎年8%も利息が受け取れたら、為替の変動があっても大きな損はしなさそう」
と考えるかもしれません。しかし、この考え方は危険です。

外国債券とは、「日本円」以外の通貨で発行されている債券のことです。海外の企業や政府などが発行しています。米ドル建て、ユーロ建て、豪ドル建て、NZドル建て、ブラジルレアル建て、トルコリラ建て、南アフリカランド建てなど多くの外貨建て債券が日本の金融機関でも販売されています。

さて、『金利8%』と聞いてどう感じましたか?高いですか?低いと感じますか?
日本では、高金利であると感じる人が多いでしょう。しかし、日本円の金利と比べれば高いかもしれませんが、為替のリスクを考慮すると国によっては8%でも低いと判断される場合もあります。
したがって、異なる通貨の金利を比べても意味がありません!
比べるのであれば、同じ通貨の預金や国債の金利と比較する必要があります。

新興国など金利が高い国の経済は、物価上昇のペースが速く、そのペースを抑えるためにあえて金利を高く設定しています。物価上昇、つまりモノの値段が上がっていくことは通貨の価値が下落している事を意味します。
少し難しい話になってしまったかもしれませんが、
「高金利の国の通貨は価値が下がりやすい。つまり、いくら金利がたくさん受け取れても、通貨の下落によって最終的には儲からないことが多い」という結論は知っておいた方がいいでしょう。

では、外国債券に投資するメリットは何でしょうか。
外国債券のメリットは、同じ国の通貨の預金(外貨預金)に比べて好利回りなことです。『外貨預金で生活防衛!』の記事にもあるように、自分自身の資産を防衛する為にも外貨建て資産を保有することは重要です。資産防衛のために長期で外貨預金を保有するのであれば、短期的な為替の変動を気にせずに、その資金を活用して外国債券に投資してみてはいかがでしょうか。

せっかく外貨資産を保有するのであれば少しでも高い利息を受け取りたいですよね。
くれぐれも高金利だからという理由で、新興国通貨の債券に飛びついちゃいけません!

社債投資で押さえておきたいポイント

将来のことを考えると資産運用について考えた方がいいとは思うけれど、リスクの大きい株式投資や投資信託への投資には抵抗がある。でも、このまま預金に預けていても一向に増えないし、、、。
こんな漠然とした思いを持っている人は多いですよね。

初心者やリスクの大きい投資に抵抗のある方には、運用手段の1つとして債券投資お勧めしています。

今回は、その債券の中でも社債への投資について紹介します。

社債とは、企業が設備投資などの事業資金を調達するために発行する債券のことです。
多くは機関投資家向けに発行されていましたが、最近は個人投資家でも購入できるように最低購入単位を10万円程度に小口化した「個人向け社債」が発行されています。

社債投資の主なメリットは、以下の3つです。
・預金に比べて利回りが高い。
・企業が破綻したり、期日に元本を返済できない事態にならない限り、損をしない。
・満期と利率が事前に決まっている。

一方で、社債投資における注意点も3つあります。
・大きい利益は狙えない。
・売却しにくい(途中でやめられない)。
・信用リスクが集中する。

個人向け社債は原則的に、元本割れせずに解約することも、他の投資家に売却することもできません。どうしても売りたければ購入した証券会社などに不利な条件で買い取ってもらうことになります。また、その会社に万が一のことがあると大きな損失が発生してしまうため、リスク分散が出来ていません。

資産運用の世界にある格言の一つに「卵はひとつのかごに盛るな」というものがあります。特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させようということですが、社債に投資をする際にも念頭に置き、自分の資産の中であまり大きな割合にならないように気をつける必要があります。

また、個人向け社債を発行している企業は少なく、情報も十分にはありません。
満期までの年数と信用力に応じて利率が決まるため、同程度の期間の債券や同程度の信用力の債券が存在しないと比較検討も出来ません。この点にも注意が必要です。

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