外貨預金を始めるなら、どの通貨?

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<How to>

1外貨預金にはいろんな通貨がある

2米ドルならテレビでも解説してくれる

3できれば2種類以上組み合わせて

※ 金利0.21%の米ドル預金と1.6%の豪ドル預金に50万円ずつ預けた場合の1年間の利息。為替レートや為替手数料、税金は考慮していない

選択肢が多くて選ぶのが面倒くさくなってしまうことってありませんか?

外貨預金についても、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル(豪ドル)、イギリスポンド(英ポンド)…といろいろな通貨があるので「どれを選べばいいのか分からなくて、いつまでたっても始められない」という声を耳にします。そこで今回は、これから外貨預金を始める人の通貨選びについてご紹介します。

「預金」というからにはまず気になるのが「金利」ですよね。外貨預金は、同じ期間預ける場合でも通貨ごとに金利の高さが違います。例えば同じ銀行に同じ期間(3か月」定期)預ける場合、米ドル0.21%、ユーロ0.01%、豪ドル(オーストラリアドル)1.6%です。

金利の他にも、通貨を選ぶポイントが3つあります。1つは、為替手数料です。為替手数料も通貨ごとに差があり、世界的にたくさん流通している通貨ほど、円との交換が簡単なので安くなることが多いのです。裏を返せば、為替手数料の高い通貨はあまり流通していないということで、その通貨を発行している国が発展途上だったり通貨の制度が十分整っていなかったりする可能性もあるわけです。

2つ目のポイントは、初心者でも簡単に情報が得られるかどうか。米ドルやユーロならテレビのニュースでも紹介されますが、その他の通貨の情報は待っているだけでは入ってこないと思った方が無難。携帯電話などで為替レートをチェックできるように設定したり、時々は「マーケット」や「ファイナンス」関連のWebニュースをのぞくなどした方がよいでしょう。

3つ目は、通貨は2つ以上組み合わせた方が安定するということ。「1つだけ」と言われると、考えて込んでしまって選べなくなることがありますが、外貨預金のようにリスクのあるものは、異なる種類のものを複数選んで組み合わせるのが賢い方法です。

さて、これらのポイントを考慮すると、現時点では、情報が得やすくて為替手数料が安いのは米ドルとユーロあたり…でもそれだと両方とも金利が低くて魅力に乏しい点も否めない。一方で、金利が高いのは南アラントや豪ドル…と悩ましいですね。必ず同じ日にスタートさせる必要はないので、米ドルから始めて慣れてきたところで少し金利の高い豪ドルを追加する、といった選択肢もあり得ますね。

※掲載記事は、投資その他の行動を勧誘するものではありません。投資にかかる最終決定は、ご自身の判断で行って下さい

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執筆者

國場弥生

早稲田大学院ファイナンス研究科修了。証券会社勤務時に個人向けの資産運用プラン作りを行う。FP転身後は、個人相談、セミナー、書籍や雑誌・Webサイト上での執筆活動を幅広く行っている。『「外貨預金しようかな」と思ったら読む本(中経出版)』など著書多数。株式会社プラチナ・コンシェルジュ取締役http://www.pt-con.jp/

國場弥生

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オンライン取引でカンタン便利な外貨預金をスタート

銀行って街中にたくさんあるけれど、窓口はいつも混んでいるし、午後3時には閉まるので不便だな~と感じたことはありませんか? 外貨預金に興味はあるけれど、銀行へ行く時間がない…という人は、オンライン取引を考えてみてはいかがでしょう。

外貨預金のオンライン取引は、時間を節約できるだけでなく、24時間いつでもどこからでも取引ができる、いつも気にしていなくても為替レートが動いたときにはお知らせメールが届く、窓口よりも為替手数料が安くなる場合があるなど、いくつもメリットがあります。

携帯電話やパソコンを使って代金の振込みをしたり、税金を支払ったりするオンライン取引は、多くの銀行で利用できるようになっています(通常、申込みから数日後にログインや取引に必要なパスワードが表示される「トークン」や数字を組み合わせてパスワードとして利用する乱数表などが届き、取引ができるようになります)。中でも、ソニー銀行や住信SBIネット銀行などの実店舗を持たないネット専業の銀行は、外貨預金のオンライン取引機能が充実しているので重宝します。

例えばソニー銀行の場合、米ドルやユーロのほかブラジルレアルや南アフリカランドなどの珍しい通貨も含めた12通貨がラインナップ。
「今日から1週間以内に、1ドル120円ちょうどになったら、10万円分預ける」「毎月1万円分ずつ米ドルを積み立てる」という風に、自分の希望に合わせて取引内容を指定することもできます。また、預けるときと解約するときに生じる為替手数料が、大手の銀行に比べて割安なのもうれしいポイント。大手銀行では、1ドルにつき、窓口の場合1円程度、オンライン取引の場合で25銭~50銭程度になりますが、ソニー銀行では15銭です。為替手数料は1ドルあたりでは小さな数字ですが、預けるときと解約するときの2回必要になること、金額が大きくなるほど増えることを考えると、安いにこしたことはありません。

メリットの多いオンライン取引ですが、利用する人が増えるにつれて、パスワードを騙し取られるなどの被害も急増しています。パスワードは厳重に管理し、不審なメールなどで入力を要求されても安易に入力せず、定期的に変更するようにしましょう。また、口座のある金融機関のWebサイトなどで、最新の被害事例や注意事項も確認しておくとよいでしょう。

レバレッジって何!? 過度にリスクを取るのは禁物!

前回は、FXと外貨預金の比較をもとにFXの基本について学習しました。今回より、本格的にFXとは何かについて学んでいきましょう!

【証拠金とは】
まず、FX取引をする際に必要となるのが「証拠金」です。この証拠金とはなんでしょうか。簡単に言うと、取引する際に必要となる元手のことです。この元手をもとに、「レバレッジ」をかけることで、元手よりも大きな取引が出来るのです。証拠金は、取引で利益を出すと増えますが、逆に取引で損失を出すと、当然減っていきます。証拠金がなくなると、追加で証拠金を口座に入れる(追証<おいしょう>と呼びます)必要が生じます。

【FXの最大のキーワード、「レバレッジ」とは】
レバレッジとは、日本語で「てこ」のこと。証拠金(元手)より多くの金額の投資が行えるので、この仕組みを「レバレッジ」と呼ぶわけです。仮に100万円分証拠金を口座に入れることで、最大25倍の2,500万円分まで外貨に変えることが出来ます。ちなみに証拠金を超える取引分については、証券会社がお金を貸してくれます。
実は、2011年以前、レバレッジは50倍までかけることが出来ましたが、法制度が変わり、現在は25倍が上限となっています。レバレッジを大きくすればするほど、狙える収益も大きくなりますが、損失する金額も大きくなります。個人投資家が過度にリスクを取り、多くの損失が生じた経緯があり、現在のレバレッジ上限となっています。

【追加証拠金(追証)とは】
証拠金がなくなると、追証が生じます。どんな時に証拠金がなくなるのでしょうか。
1ドル=100円の時、証拠金が100万円、10倍レバレッジ取引を行い、10万ドルを保有した場合を考えてみましょう。この取引の場合、常に100万円分は証拠金として必要です。仮に1円円高になった場合、10万円の評価損(この時点では実際の損失ではない)となり、証拠金からこの評価損を減額して、証拠金を再計算します。その結果、90万円となり、証拠金は100万円分必要なので、10万円分追加する必要があります。
ここでもし、追証を行わなかった場合、10万円の評価損は実現され(強制的に決済されます)、実際の損失となります。追証を行った場合、元手合計は110万円ですが、10万円の評価損の状態を保有するため、実質証拠金は100万円となります。資金には限界がありますので、追証はいつまでもできないことに注意が必要です。
FXを博打とせずに資産を増やしていくには、「レバレッジ比率を下げる」ことや、「利益確定ポイント」「損失確定(損切り)ポイント」の”自分投資ルール”を設定し徹底することが大事です。

金利と為替の深~い関係

外貨預金で成功するかどうかは、為替の動きにかかっています。為替が動く要因は様々ですが、短期的に見た場合、大きく影響するのは通貨間の「金利差」です。

唐突ですが、ここで、自分がフランス人だと想像してください。
仮にアメリカドルの金利が2%、日本円の金利が1%だとしたら、どちらの通貨に投資したいと思いますか?

日本人であれば馴染みのある日本円がいいと思うかもしれませんが(これを「ドメスティック・バイアス(国内志向)」といいます)、どちらも外国の通貨であった場合、金利の高いアメリカドルを選ぶ人がほとんどでしょう。

世界中の人が金利は高いほうが好きなので、お金は原則として相対的に高い金利の通貨に流れるのです。
たとえば、現在、ドル円では、ドルのほうが金利が高い状況にありますが、アメリカで利上げ観測のニュースが流れれば、金利差がより大きくなる(ドルのほうがよりたくさんの利息をもらえて得をする)ため、ドルが買われて、ドル高(円安)となるのです。

実際、下のグラフを見ても、国債の利回りが下がるほど、円安ドル高に進んでいるのが
わかりますね。

仮に日本の景気が良くなり、金融緩和(世の中に流通するお金の量を増やして金利を低めに誘導する)政策をやめていく方向になれば、金利差が縮小されるため、円が買われて、円高傾向となるでしょう。

実際には、金利の影響のみで値動きするわけではありませんし、プロは常に先を予測して動くので、他の要因のインパクトの方が大きかったり、「織り込みずみ」(相場に影響のある要因が想定内のこととして既に相場に反映されていること)として、ニュースが流れたときには逆の値動きをする場合もありますが、外貨投資をする上でこうした原則を知っておくことは大切です。

損益分岐為替レートを押さえれば、アナタも外貨預金の達人!

前回のコラムで、外貨預金で失敗しないためには、投資の時期を分けること、そして長期間運用を続けることだとご紹介しました。

長く預けていればその間の利息が付く分、為替が円高にふれても元本割れしずらくなるからです。ある程度高い金利であれば、長く持てばもつほど、損益分岐点となる為替レートは低く(円高に)なっていきます。

そこで、予め、損益分岐となる為替レートを把握しておいてはいかがでしょう。
損益分岐為替レートは、図2の式で計算できます。

具体的な例で見ていきましょう。

100万円を元手に、1NZドル=80円のときに、NZドル預金を始めるとします。
年利3%で、5年間預けた場合の損益分岐為替レートはいくらになるでしょうか。
為替手数料は片道40銭とします。

元手100万円で作れるNZドル預金の額は?
100万円 ÷ 80.4 ≒ 12,437.8NZドル
        ↑
(80円 + 為替手数料40銭)

年利3%で5年間預けた場合のNZドル建の受取額は?
12,437.8NZドル × 1.03^5 ≒ 14,418.8NZドル
             ↑
  (1年ごとの利息が元本に組み込まれて新たな利息を生む複利計算)

損益分岐為替レートは?
100万円 ÷ 14,418.8NZドル ≒ 69.4円/NZドル 
                   ↑
  (円に戻す際の為替手数料を考慮した場合、69.8円/NZドル)

つまり金利が3%あれば、5年間で100万円につき1981NZドルの金利がつくため、1NZドル=70円まで円高が進んでも元本割れしないということに計算になります。(話を簡単にするため、上記の計算では税金は考慮していません)

金利は経済動向とともに変わりますから、5年間変わらずに3%の金利を受け取れるとは限りませんが、一定の仮定をおいて損益分岐点を把握しておくことで、日々の為替の変動も余裕を持って見ていられるでしょう。

でも、自分で計算するのは面倒だと思いますので、実際に運用する際はこちらのシミュレータをお使いください。
⇒ http://pt-con.jp/tool(Life Architect~ライフプランツール~外貨預金)

損益分岐となる為替レートがわかるだけでなく、満期時の為替レートによる円での受取額も試算できるので、とても便利です(当ツールでは、利息にかかる税金は考慮していますが、為替差益にかかる税金は考慮していません)。

▼図2

ドルコスト平均法で、失敗しない外貨預金

外貨預金は、円預金よりも相対的に高い金利が得られることが魅力ですが、最近は世界的に金利が下がっているため、為替差益を重視する傾向が強くなっています。

為替差益を得るためには預入時より円安になることが必要ですが、予想に反して円高に進んでしまうと、為替差損で元本割れすることにもなりかねません。
つまり、外貨預金で成功するか否かは為替の動向にかかっているわけですが、運を天にまかせるだけではなく、自ら元本割れの確率を減らす有力な方法があります。

それは、投資の時期を分けること。
一度にまとめて投資せず、何回かに分けて購入する、できれば毎回決まった額を積み立てる(=ドルコスト平均法)ことで、タイミングのリスクを分散するのです。

ここで、ドルコスト平均法の効果を説明しましょう。

リンゴを毎回1,000円ずつ買うとします。
リンゴの値段が100円なら10個買えますが、150円に値上がりすると6個しか買えません。逆に50円に値下がりすれば、20個買えます。
このとき、購入に充てる金額を毎回一定にすることで、「価格が高いときには少しだけ、安いときにはたくさん」買う仕組みが自動的に働き、平均単価を安くすることができるのです。

外貨預金に置き換えて見てみましょう。
下表は、赤文字のような為替レートで、毎回5万円ずつと毎回500ドルずつ、ドルを購入した場合の比較です。ご覧のように毎回5万円購入した場合は平均すると1ドル=98.3円、毎回500ドルずつ購入した場合は1ドル=100円となります。毎回5万円ずつドルを買ったほうが、平均単価が低く(円高に)なっているので利益が出やすいわけですね。

投資は、安いときに買って高いときに売るのがセオリー。
しかし、実際には値下がりしているときはもっと下がるかもしれないと思って買うことができず、値上がりするともっと上がるかもしれないと買い増ししがちです。そこで、毎回、円で一定額ずつ積み立てていくことによって、こうした心理的な影響を排除し、合理的な投資を行なえるようにするのです。

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