【次世代農業EXPO】農薬散布にドローン活用! 完全自動飛行を実現した専用マルチコプター

2760.jpg

 ナイルワークスは16日まで幕張メッセで開催中の「第2回 国際次世代農業EXPO」にて、専用オペレーターが不要な完全自動飛行型の農薬散布マルチコプターを展示していた。

 これは宇都宮大学と共同開発した試作機。これまでの無人ヘリコプターでは難しかった小規模な変形圃場に対応できる点が大きな特徴だ。通常のGPSによるコントロールでは3m程度の誤差が出てしまうが、同機ではオプティカルフローやソナーなどのセンサーを備え、カメラで撮影した圃場の形を自動認識させ、正確な位置制御と散布制御を行っているそうだ。

 担当者によれば「散布の精度を高めるために、位置誤差10cm以内を目指している。現在は圃場に色付きのポールを立てて範囲を認識しているが、将来的には畦道と作物の境目を識別できるようにしたい」という。

 実はマルチコプターは、高度制御も難しい。同機の場合は、ソナーや気圧センサーなどを用いて高さを制御することで、稲の穂先から30cmという低空飛行が可能だ。これにより機体の真下から伸びる4カ所のノズルから、正確で均一な散布が行えるようになった。一回の飛行で約80アール(散布量6リットル)の圃場に散布できるという。

 操作も非常に簡単だ。熟練者でなくてもタブレットのマップ上をドラッグして、散布したい範囲を任意に指定するだけでよい。マルチコプター本体とタブレットに加え、農薬散布する圃場の登録や履歴管理などが可能なクラウドサービスも用意している。これらの3点セットで、年間80万円(3年契約)でレンタルできるため、手が届きやすい料金といえるだろう。

 また、ライフインのブースで紹介されていた農業用システムドローンも興味深い製品だった。こちらは中国メーカーの本体をカスタマイズしたもので、GPSオートパイロットシステムなどを備え、自動飛行が可能だ。

 小規模農家から大規模農家までに対応し、本体に搭載ユニットを交換することで、農薬散布以外にも肥料の散粒や、荷物の運搬、空撮、ロープ延線など、目的と用途に合わせて対応できるという。

「ドローンを使うことで、省力化と省エネ化を実現できるため、これから農業が変わると思う。農薬や肥料も効率的に撒けるようになる。我々は、必要な栄養素を凝縮した空中散布専用のBB球も用意した」(担当者)。

 同機の搭載タンク容量は5~10Lで、1回あたりの飛行で約70~150アールの散布が行える。価格はユニットによって異なるが45万円から。

画像一覧

  • 試作機のため、まだプロペラ部が剥き出しだが、完成品はカバーを付けるという
  • 農薬散布用ポンプも搭載。農薬を4ヵ所のノズルに送る仕組み
  • ナイルワークスのブースで紹介されていた完全自動飛行型の農薬散布マルチコプター
  • 飛行中の農薬散布マルチコプター。宇都宮大学の農場での実験中
  • オプティカルフローやソナーなどのセンサーを備える本格的なマルチコプターだ
  • ノズル部のアップ。稲の穂先から30cmという低空飛行で農薬を散布
  • タブレットからマップを表示させ、登録された圃場を選択する
  • 農薬を撒きたい圃場の範囲を、タブレットのマップ上からドラッグで指定できる
  • ライフインのブースで紹介されていた農業用システムドローン
  • ドローンは市販コントローラーで制御する。農薬のタンク容量は5~10L
  • ライフインでは、空中散布用の肥料としてBB球を販売している

提供元

関連記事

関連記事

ウェブ接客術を紹介する「事例に学ぶ、EC売上拡大セミナー」 10月20日

 ECサイトのマーケティング担当者向けに、データフィード広告やウェブ接客について事例を交えて紹介する「事例に学ぶ、EC売上拡大セミナー」と題したセミナーが10月20日、大阪府大阪市のハービスプラザ大阪で開催される。主催はコマースリンク株式会社(東京都大田区)と株式会社Socket(東京都渋谷区)。

 同セミナーの第1部では、自社ECサイトのデータを配信サイトのフォーマットに合わせる広告方法として、近年注目されている「データフィード広告」を運用する際に押さえたいポイントについてレクチャー。さらに、第2部ではファッションブランド「WEGO」のEC担当者をゲストに招き、販促プラットフォーム「Flipdesk」を使ったウェブでの接客術についてトークセッションを実施する。

 質疑応答や個別相談会も予定されており、定員は30名。参加費は無料。サイトからの事前申し込み制となっている。

炎上対策!食品・外食業界限定「リスクマネジメントセミナー」開催

 10月23日、都内にて「食品・外食業界限定 リスクマネジメントセミナー」と題したセミナーが開催される。主催はAIU損害保険株式会社(東京都千代田区)。

 「ネット告発時代の炎上メカニズムと危機管理広報対応」をテーマとして行われる同セミナー。当日は2部構成となっており、第1部では“食品・外食業界が直面しているWEBリスク”や“炎上メカニズムと対応方法”、ケーススタディについて、危機管理広報の専門家であるエルテスの倉持武悦マネージャーが解説する「食品・外食業界の炎上メカニズムと対応策」。

 第2部では“近年の企業不祥事の特徴や時代背景”“不祥事の予防法”“不祥事の対処のポイント”を「危機管理コミュニケーションの要諦」として電通PRの青木浩一上席研究員が解説する。

 港区新橋のエルテス・セミナールームで行われる同セミナー。参加費は無料で、定員は先着30名。

 近年、食品への異物混入や、従業員による不適切なSNS投稿が度々「ネット炎上」をもたらしている食品・外食業界。各企業が危機管理について入念に学ぶ事を求められている。

【無料】”顧客の心をとらえる”デジタルマーケティングセミナー 11月11日

 デジタルマーケティングに関するセミナー「I・CON2015 IMJ Conference」が11月11日、東京都港区のアカデミーヒルズにて開催される。主催は株式会社アイ・エム・ジェイ(東京都目黒区)。

 今後の事業拡大、競争力向上にデジタルを活用したいと考えるマネジメント層を対象として、「顧客の心をとらえるデジタルマーケティング」をテーマに行われる同セミナー。デジタルマーケティングの最前線で活躍しているマーケッターや各企業の担当者が、デジタルマーケティングのアプローチについて語る。

 会場では「魅力ある顧客体験を提供できる企業だけが生き残る」と題したパネルディスカッションを実施。顧客と本格的に向き合うために、企業が縦割り組織から脱却する方法について、デジタルマーケティングの観点から議論を行う。

 500名が定員の同セミナー。参加費は無料で、事前に特設サイトからの申し込みが必要となっている。

海外とのビジネスネットワーク活用、金沢工大が石川県の食を海外へ売り込む!

 公益財団法人いしかわ農業総合支援機構(INATO)は、金沢工業大学(KIT)情報フロティア学部経営情報学科の松林賢司教授、および大砂雅子教授と提携。これにより石川県産農林水産物の海外販路拡大を目指していくと発表した。

 KITは国際社会で活躍できる人材の育成に力を入れ、海外ビジネスの実務に精通した人材を教員に迎えているほか、学生の海外研修(インターンシップ等)などさまざまな形で海外交流を実践している。こうした海外ビジネスとのパイプや交流実績を踏まえ、KITはINATOから海外販路開拓に関するアドバイザー業務を受託した。

 INATOでは本年度から、石川県が海外事務所を開設しているシンガポールなどのアジア地域に向けて販路拡大に取り組んでいる。この中でKITは海外向け食材リストの作成、海外商社バイヤー等への食材提案、貿易実務、海外市場分析、最適物流ルートの構築などの支援を行っていく予定だ。

キャリア作りに活用できる補助金・助成金とは?

皆さんはWebサイトを新規で制作したり、リニューアルする時、どのようにしていますか?

「明日までにWebサイトに記事を追加したい!」
「少しだけ変更するので、社内で対応したい!」
「制作コストを抑えたい!」
「思ったより高くなってしまった・・・」

Webサイトの制作・運営で、このように感じたことがある人も多いのではないでしょうか?実際に外部に依頼しても、細かいやり取りで時間がかかってしまったり、想定していたよりコストがかかってしまうこともあるものです。

例えば、皆さんがWebサイトの新規制作やリニューアルを考えているとしましょう。その場合、出来れば社内の人材で対応するか、あるいは外部のサポートを受けながら進めたいか、事前に考えておきたいポイントです。今だと、補助金・助成金も多くあるので、社内の人材を育成し、Webスキルを習得することも可能です。

今回は内部の人材を育成する時に活用できる助成金として≪キャリア形成促進助成金≫を紹介します。この助成金は、労働者のキャリア形成を促進するためのものですが、その中で「政策課題対応型訓練」という区分があります。これは国が重点的に伸ばしたい分野に関して、同じ助成金でも特に手厚く支援するというものです。

<政策課題対応型訓練>
1.成長分野等人材育成コース
2.グローバル人材育成コース
3.中長期的キャリア形成コース
4.熟練技能育成・承継コース
5.若年人材育成コース
6.育休中・復職後能力アップコース
7.認定実習併用職業訓練コース
8.自発的職業能力開発コース

会社の規模によりますが、これらに該当するものであれば『1/2~1/3が補助』されます。助成内容の詳細については、厚生労働省のページをご確認ください。

Webスキル以外にも、グローバル人材を育成するための英語、営業研修なども受講することができます。人材育成に力を入れている会社は、是非チェックしてみて下さいね。

ランキング