銘柄選びの2つの手法--割安株と成長株

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・20万円

<Point>

1株式投資の銘柄選びの手法には、割安株投資と成長株投資がある。

2割安株投資はその会社の本来価値から見て株価が割安な銘柄に投資する。

3成長株投資はこれから成長が期待できる銘柄に投資する。

4割安株投資と成長株投資は銘柄選択の手法や売り時が異なる。

※ある会社の株を20万円で購入。株価が30万円になったところで売却した場合。税金、売買手数料は考慮せず

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現在、証券取引所に株を上場している会社(銘柄)は3600あまり。業種はさまざまで、会社の規模も小さいものから大きいものまであります。また、古くから上場している会社が多数ある一方、新しい会社が毎月のように新規上場しています。

このような多種多様な銘柄の中から投資する銘柄を選ぶ手法として広く知られているのが、割安(バリュー)株投資と成長(グロース)株投資です。

バリュー株投資というのは、その会社の本来の価値(バリュー)から見て株価が割安な銘柄に投資する手法です。株価は、業績や利益水準など、会社の本来の価値を反映したものであるはずですが、なんらかの理由で適正な価格より株価が低いままになっているケースがあります。そういう銘柄の株価はやがて適正な水準になると考えられるので、割安なうちに買っておく、という方法です。
割安度を測る指標として使われるのが、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)です。

バリュー株は、株価が上昇して割安感がなくなったときが売り時です。その際も、PERやPBRが参考になります。
バリュー株投資はどちらかというと堅実な方法ですが、その銘柄が他の投資家から注目されることなく、いつまでも割安なままに終わる、という可能性もあります。

会社の成長(グロース)性に着目して投資するのがグロース株投資です。創業からあまり年数がたっておらず今は規模が小さいけれども、高い技術や新しいビジネスモデルなどを持っていて、今後大きく成長しそうな会社を探して投資する手法です。
グロース株を探すには、それぞれの会社の事業内容やビジネスモデルをたんねんに調べる必要があります。
グロース株投資は、その会社が予想どおり大きく成長すれば株価が数十倍になることもありますが、期待どおりに成長しない可能性もあります。また、成長が早すぎて会社の組織の整備が追いつかずに破たんしてしまうというケースもないとはいえず、どちらかというとハイリスク・ハイリターンといえます。

グロース株は会社の成長が止まったときが売り時ですが、その判断はなかなか難しいものがあります。ある程度株価が上がったら、そこでいったん売って利益を確定する必要があるかもしれません。また、株価が予想どおりに上がらなかったとき、それでもまだ成長の余地があるのか、もう成長は期待はできないのかを見極めて、期待できないとわかったら損失が生じるとしてもそこで売却するといった判断が必要になります。

このように、割安株投資と成長株投資は、銘柄の選び方も売り方も異なります。株を買うときは、その銘柄が割安だから買うのか、成長株だから買うのか、を明確にしておくことが大切です。

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執筆者

馬養雅子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

千葉大学人文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。 以後、個人のマネーのアドバイザーとして、家計管理や保険の見直し、金融商品や資産運用などに関する記事を新聞・雑誌に多数執筆しているほか、ネット上で資産運用やNISAに関する情報を発信している。

馬養雅子

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株価チャートの白黒はなにを表すの?

株式投資では、売買のタイミングを計るより銘柄選びに時間をかけたいもの。とはいえ、どんなによい銘柄でも、実際に買うとなったら株価がどういう状況にあるのかをチェックしなければなりません。

そのためのツールが「株価チャート」です。株価の動きをひと目でわかるようにしたグラフで、証券会社や株式関連のサイトで見ることができます。

株価チャートは、単純な折れ線グラフのこともありますが、上下に線のある白と黒の長方形が並んだグラフもとてもよく使われています。一つ一つの長方形と線で表されたものを「ローソク足」といいます。ローソク足は、ある期間の4つの株価を表しています。

長方形の上の辺と下の辺は、その期間の取引で最初についた株価(始値)と最後についた株価(終値)です。白い長方形(陽線)は、始値より終値のほうが高かった、黒い長方形(陰線)は始値より終値のほうが低かったという意味です。
長方形の上下にある線を「ひげ」といい、その先端がその期間で最も高かった株価(高値)と最も低かった株価(安値)を表します。

ローソク足の意味がわかれば、その期間の株価の動きを読み取ることができます。
例えば、
・ひげのない長い陽線:その期間に株価が大きく上昇して、最も高い株価で取引が終了した
・長方形がなく十文字のようになっている:期間中、株価が上下に動いたが、始値と同じ株価で終わった
・ひげの長い陰線:期間中、株価が大きく上下したが、始値より低い価格になった

という具合です。

ローソク足は、期間が1日の場合を「日足」、1週間の場合を「週足」、1カ月の場合を「月足」といいます。またローソク足の4つの価格(始値・終値・高値・安値)は「4本値」と呼ばれます。

ローソク足は、過去の株価の動きを見るだけでなく、その形から次の期間の株価を予測するのに使われることもあります。その手法はいろいろと研究されているので、興味のある人は株式関連サイトや関連の書籍などで調べてみるとよいでしょう。

株を買ったら株券が受け取れるの?

株を買うということはその会社の株主になるということです。株主には、配当を受け取る権利や、株主総会に出席して会社から提案された重要事項について賛否を表明したりする権利などが与えられます。

そうした権利の証(あかし)となるのが株券でした。株券を持っている人が株主である、ということです。したがって、かつては株を買って株主になると株券が受け取れましたが、現在は受け取ることができません。というのは、上場会社の株券は2009年1月にすべて廃止され、ペーパーレス化されたからです。

では、誰が株主かをどうやって把握しているのでしょうか。

銀行でお金を振り込むとき、実際にお金が相手先の銀行口座に入金されるわけではなく、銀行どうしがデータをやりとりしていますね。それと同じように株も、売買のたびに実際に株券を動かすのではなく、誰が株を買って保有しているかというデータを電子化してやりとりする仕組みになっています。それを管理しているのが、「証券保管振替機構(略称:ほふり)」です。

投資家が証券会社を通して売買した株のデータは、証券会社からほふりへ送られ、投資家が買った株はほふりが預かる形になります。ほふりは誰が株主であるかというデータを、その株を発行した会社が決めた権利確定日に発行会社に通知します。発行会社はそれをもとにして「実質株主名簿」を作り、株主に株主総会の案内状や、配当、優待品などを送るというわけです。

株券がペーパーレス化されたことによって、上場会社は株券を印刷したり輸送したりするコストがかからなくなりました。株主にとっても、株券の盗難や紛失という心配がなくなりました。
株券があった時代には株を買ったあと、名義書換という手続きが終わるまで配当の受取や株の売却ができず、会社が合併したときなどは、株券を提出しなければなりませんでしたが、今はそうした手間や時間もかかりません。

株券がペーパーレス化されたとはいえ、タンスのひきだしの奥から株券が出てきた、なんてこともあるかもしれません。こうした「タンス株」であっても、株主としての権利が失われていなければ、株主総会の招集通知や配当金の支払い通知などが送られてきているはずです。ただ、売却するときに時間がかかるので、株券を証券会社に持っていってほふりに預けるとよいでしょう。
タンス株の名義が亡くなった家族のものだと、相続の手続きも必要ですので、株主総会招集通知や配当支払い通知に書かれている「株主名簿管理人」(信託銀行または証券代行会社)に問い合わせてみてください。

日経平均、トピックスってなに?

ニュースなどで「日経平均株価」「トピックス」という言葉を見聞きしたこと、ありますよね。株に関するものらしいけど、具体的に何を表しているかよくわからないという人も多いと思います。株式投資を始めるに当たって、この2つの意味を知っておきましょう。

「日経平均株価」も「トピックス」も、日本の株式市場全体の平均株価を表したもので、“株価指数”と呼ばれます。
「日経平均株価」は、東京証券取引所第一部(東証一部)に上場している銘柄のうち代表的な225銘柄の平均株価です。そのため、「日経225」とか「225種平均株価」と呼ばれることもあります。
1949年5月16日の225銘柄の株価を単純平均したものを基準にしており、60年以上の歴史を持っています。225銘柄はたびたび入れ替えが行われています。2015年7月1日現在の日経平均株価は、2万329円2銭です。

日経平均は225銘柄の平均株価なので、日本の株式市場全体の株価を表しているというわけではありませんが、昔から使われていることや、単位が「円」でわかりやすいことから、広く親しまれています。

「トピックス」は、「東証株価指数(Tosho Price Index)の略で「TOPIX」と表記されることもあります。こちらは、東証一部に上場している全銘柄の平均株価です。1968年1月4日の東証一部上場銘柄の時価総額(発行されている株数×株価)が基準となっていて、単位は「ポイント」です。2015年7月1日現在のトピックスは、1636.41ポイントです。

東証一部は上場銘柄数が最も多く、売買されている株数でも取引されている金額でも日本の株式市場の95%以上を占めています。「東証一部=日本の株式市場」ともいえるので、トピックスは日本の株式市場全体を見るのに適しています。

日経平均株価やトピックスが上がっているときは株式市場全体で売買が活発に行われており、下がっているときはその逆ということになります。そのため、株価指数は「市場の体温計」と言われます(ただし、日経平均とトピックスは対象となる銘柄や指数の計算方法が違うので、日経平均が上がっているのにトピックスは下がっている、またはその逆ということも時々あります。)

株価指数が上がっていれば個別銘柄の株価も上がっており、株価指数が下がっていれば個別銘柄の株価も下がっていることが多いので、自分の買った銘柄の株価を見なくても、株価指数でおおよその判断がつきます。
株価指数が上がっているのに、自分の持っている銘柄あるいは買おうとしている銘柄が下がっていることもあります。それが、数日ならよいのですが、1週間以上続くようだったら、その理由をチェックしたほうがよいでしょう。

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