安い?月額650円で見放題!Netflix、いよいよ日本上陸!

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 世界最大級のオンラインストリーミングメディア「Netflix」は9月2日、日本でのサービスを開始する。それに先駆けて、東京・六本木のグランド ハイアット 東京でメディアセッションイベントを開催した。

 会場ではファウンダー兼CEO最高経営責任者のリード・ヘイスティングス氏が登壇した。かつてスマホもなかった時代に初来日した際、地下鉄で迷子になったというヘイスティングス氏。そんな自分がグローバルなサービスを日本で提供できたことについて、その心境を感慨深く語っている。

 「我々のサービスにおいて推進力となったインターネットは、ある意味で電気よりも社会的なインパクトのある存在。それを我々は今、理解しようとしている途上にあります。その一部に所属しているのがネットフリックスです。我々はテレビのあり方や理念性、アクセス性などを追及し、誰もが楽しめるメディアを創造する途上にあるのです」

 その後、会場には同社が製作する最新オリジナルドラマに出演する3人の女優が登場した。

 『マトリックス』シリーズを手掛けたウォシャウスキー姉弟初のTVシリーズとなる『センス8』からは、主演のペ・ドゥナが登場。日本での公開について「この作品はソウルを舞台としていますが、我々の国ではまだNetflixが上陸していないのが残念。ただ、日本からやがて世界へと広まっていくのを楽しみにしています」と話している。

 一方、エミー賞の作品賞や助演女優賞にノミネートされている『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』からは、ラヴァーン・コックスが「世界中の視聴者が、このドラマに夢中になっています。作中に登場する名台詞の数々はネットでも話題です。『あなたのためにパイを投げたのよ』。この意味も楽しみにしながら番組を観てみてください」とコメントした。

 また、同作品に出演しているウゾ・アドゥバは「笑って、泣いて、考えさせてくれるストーリー。クリエイターに自由に作らせるという、Netflixならではのクォリティをぜひ堪能してください」と話している。

■日本戦略やオリジナル番組の展開などは?

 壇上でのイベント終了後、会場ではリード・ヘイスティングスCEO、およびNetflixの日本法人代表取締役のグレッグ・ピーターズ氏、グローバル戦略担当でPR統括のジョナサン・フリードマン氏らが各テーブルをまわり、記者からの質問に対応した。ここではその内容を紹介する。

— 今回、新たな海外市場としてなぜ日本が選ばれたのでしょうか?

ヘイスティングス氏「日本は大きなマーケットで、ブロードバンドも浸透していて、裕福な国でもある。本来なら2年前ぐらいにローンチしている必要があったのかもしれません。ただ、今回のサービスインについて、我々は非常にわくわくしています」

— 日本では基本的にテレビは無料で楽しむものという風潮がありますが?

ヘイスティングス氏「Netflixでは最初の一か月間、無料で視聴が楽しめます。そこからユーザー登録しようと思っても、月額650円からと手の出しやすい価格帯に設定しました。質の高いコンテンツを用意することで、クォリティを望む視聴者に受け入れられるものと考えています」

— 日本進出にあたって一番の課題となるのは何ですか?

ヘイスティングス氏「日本進出にあたっての挑戦という意味では、まずNetflixの認知度が低いこと。なので、まずは1か月無料でお試しいただき、サービスに触れていただくところから始めたいと思います」

— 料金プランを複数用意するというのは、日本のネット動画配信ではあまり見ない仕組みですが?

フリードマン氏「Netflixもサービス開始当初は一つの価格設定しかありませんでした。しかし、やはり人によってニーズが違うので、それぞれに合うサービスを可能な限り提供したかった。例えば、私は子どもが2人いて、一人がニューヨークに住んでいるので、4ユーザーが同時にストリーミングできるプランを契約しています。でも、一人住まいの独身であれば、ストリーミングはモバイルで観る機会が多い。同時に視聴することもなければ、画質にもこだわらないので、一番安い料金プランで問題ないわけです」

— 3つの料金プランのうち、どれが一番人気を集めそうですか?

フリードマン氏「世界的には一番人気があるのは、HD画質で2ストリーミングまでの同時視聴に対応した真ん中のプランです。おそらく日本でも、この『ベーシックプラン』の需要が多くなると思います」

— 日本では「hulu」などの競合他社がサービスを先行しています。勝算はどうお考えでしょうか?

ヘイスティングス氏「アメリカではhuluとNetflixが同時にサービスを立ち上げましたが、今では我々の方が4~5倍大きな規模になっています。日本ではhuluが先行して100万人のユーザーを獲得するなど、素晴らしいスタートを切っていますが、アメリカと同様に共生できるものと考えています」

— 日本市場のマーケティングについて、どのような戦略をお持ちですか?

ヘイスティングス氏「Netflixではマシンラーニングといい、ユーザーの方々が観ている番組情報を蓄積しています。シリーズを一気見するか、ゆっくりと楽しむのか。そうした視聴傾向をまずは把握したいと考えています」

— Netflixはオリジナルコンテンツが強みとなっていますが、日本ではまだその知名度が高くないように思えます。露出などはどう考えていますか?

ピーターズ氏「我々が確信しているのは、自分達の作るコンテンツを観たい人が、世界のどこかしらにいるということです。そういう人にコンテンツを届けるには、もちろんマーケティングも必要です。その上で、ユーザーの嗜好に合わせて、タイトルを提案できる仕組みを作ることを重視しました」

— ハリウッドと比べると、日本の市場はヒットの仕方が違うと言われていますが?

ピーターズ氏「日本に限らず、どのマーケットにも特性があります。ハリウッドのように日本でも当たる、当たらないという経験をしていくことになるでしょう。ただ、インターネット配信は、映画やDVDのようにすぐに結果を出す必要がありません。すべての作品で大ヒットを狙うのではなく、それぞれの作品を見たい人に効率的に届け、ファンを増やしていければと考えています」

— 日本へのサービスインの段階で用意できるコンテンツ数は?

ヘイスティングス氏「約1000本の映画とテレビ番組を用意します。ただ、大切なのはあくまでも質であって、実際に試していただければ、観るべきタイトルがたくさんあると自負しています」

— 日本ではコンテンツ制作にあたって、フジテレビや吉本興業への出資がありました。権利は各社が持っている状態ですが、今後出資する作品ではnetflixが権利を持つ場合もあるのでしょうか?

ヘイスティングス氏「我々はユーザーをハッピーにすることに一番集中しています。だから、著作権が誰にあるかというのは大切ではなく、質のいい番組を提供するのが大事。あと、テラスハウスはシーズンが終わったら、世界中で発信する予定ですよ。アメリカでファンが付くか、ぜひ試してみたいですね」

— 日本の版権は複雑だと言われていますが?

ヘイスティングス氏「我々からすれば、それほど複雑ということはありません。ただ、コンテンツの質が高いこともあって、ライセンス料が高いのは確かです」

— 『センス8』や『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』といったビッグタイトルが、日本ではサービスインと同時に配信されます。日本ではどんなコンテンツが人気を集めるとお考えなのでしょうか?

ヘイスティングス氏「個人的には日本では『デアデビル』が大ヒットすると考えています。マーベルのキャラクターは人気がありますし、非常にクオリティも高い。Netflixの“一気見”機能と相性の良い、どんどんと次が観たくなるコンテンツです」

— これから作るコンテンツは全て4Kなのでしょうか?

フリードマン氏「カートゥーンのような子ども向けのものは、一部高画質ではないものもあります。なので、全てとは言い切れませんが、ほとんどが4Kでの制作になるでしょう。アクションものは全部4Kですね。予算の多寡や制作規模は関係ありません」

— インターフェイスなどで、日本でのローカライズに苦労された点はありますか?

フリードマン氏「これは本当に難しいことで、今現在も努力している最中です。今回も長い時間を費やしましたし、今後もユーザーの嗜好を把握して、それに合わせる作業が必要になるでしょう。例えば、字幕については今回のローンチで、欧米以外の文字に初めて対応することになりました。なので、字幕や吹き替えの作業ができる人を探すことから始めましたが、その経験は今後中国などにサービスを展開する上でも、必ず役に立つと考えています」

— 日本市場ならではの特殊性がありましたら教えてください

フリードマン氏「日本の皆さんは自国の番組を観るのを好むので、オリジナルのローカルコンテンツは他国に比べて増えると思います。一般には15%ぐらいですが、恐らくそれ以上になるのではないでしょうか」

— 日本市場でのビジネスについて、今後のビジョンをお聞かせください。

ヘイスティングス氏「一年目は数字を追うのではなく、まず質の高い視聴体験をしてもらうことを重視しています。長期的にはどのマーケットも同じなのですが、7年間ぐらいのスパンで、ブロードバンド世界の1/3ぐらいのユーザー獲得を目指します」

— ニュースやスポーツの分野に進出するというお考えはありますか?

ピーターズ氏「それはテレビ局の方々が生放送で提供するものであり、それを超えるサービスを我々がすぐに作れるとは思っていません。既存の放送業界が作るコンテンツを超えられないのであれば、インターネットならではのサービスで勝負するというのが我々の考えです」

— 今あるテレビ局は将来どうなっていくのでしょうか?

ヘイスティングス氏「アメリカではCBSなどのテレビ会社が、インターネットテレビ事業を始めています。将来的にはテレビ局のネットへの移行が進み、20年後ぐらいには全てのビデオ映像がオンラインで観られるようになるでしょう」

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  • 「Netflix」が日本でのサービスインに先駆け、メディアセッションイベントを開催
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  • Netflix.K.K.代表取締役のグレッグ・ピーターズ氏
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  • 記者からの質問に答えるリード・ヘイスティングス氏
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いつでも映画が1100円!?映画をお得に見る技3選

日本の映画料金は、世界でももっとも高い国のひとつに入ります。

長期休みでは子ども向けのアニメやヒーローもの、戦隊ものなどの映画が封切られますが、家族で行くとなると結構な出費になります。映画館には、お得に見られる割引デーが設定されているので、必ずチェックしてから行くようにしましょう。

1. 毎月1日は映画の日: 1,000円もしくは1,100円
映画の日は、1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に日本映画連合が制定した記念日です。全国の映画館では、毎月1日は映画の日にちなんだ映画サービスデーとして、1000円もしくは1100円で見られるサービスを実施しています。
ほかにも、毎週水曜や金曜日に女性割り引きを実施している映画館もあります。

2.「auスマートパス」なら毎日映画の日
「auスマートパス」の会員なら、祝日を含む月曜から金曜において、全国の「ユナイテッド・シネマ」、「シネプレックス」で毎日映画の日と同じ1,100円(大人料金)の特別価格で映画鑑賞ができます。上映中の作品なら何回でも、割引料金が適用されます。

また、全国の「ユナイテッド・シネマ」、「シネプレックス」と行う劇場タイアップの一環として、全国最大8,000名規模の「auスマートパス」会員限定試写会も実施しています。auユーザーには見逃せませんね。

3.イオンシネマなら多彩な割引デーがある
イオンシネマでは、特定の日付や曜日・年齢などによって、通常の料金より安く映画を見られることがあります。

映画の日のほかに、毎週月曜日に上映される映画が1,100円になる「ハッピーマンデー」、平日の朝の1回目に上映される作品が1,300円で見られる「ハッピーモーニング」、毎日20時以降に上映される作品が1,300円で見られる「ハッピーナイト」など。

さらに、イオングループのクレジットカードであるイオンカードを提示したり、イオンカードで決済することで、イオンシネマの料金を割引になります。
毎日20日と30日の月2回、イオンカードを提示すると、映画料金が割引されます。提示だけでよいので、決済は還元率のよいほかのカードを使うことも可能です。

夏休みは自宅でゆっくり派に朗報!無料で映画を楽しめるサービス

夏休みも後半に突入しました。帰省して親孝行や旧友と親交を深める、旅行やレジャーに出かけるほかに、自宅でのんびりゆっくりして、日ごろの疲れをとるという過ごし方もあります。

もちろん、節約派のなかには、外に出て出費するよりも、家でゆっくりとお金を使わずに過ごしたいという人もいますね。今回は、そんな自宅で過ごす夏休みに向けた、無料で映画を楽しめるサイトについて紹介します。

1. 日本の映画料金は世界一高い!
日本の映画館で新作映画を見ようとすると、1回1800円もしますよね。これはなんと、世界でも最高額なんです。スイスが約1760円、スウェーデンが約1720円、ノルウェイ 約1680円というデータもありますので、為替相場にもよりますが、世界でも物価が高くて有名な北欧の国々よりと同じ、もしくはそれよりも高いということになります。
ほかに、DVDでレンタルするという方法もありますが、実店舗で借りると返却がめんどうだったり、うっかりしていて高額な延滞料金がかかったりするので、実際のところそれほど安いというわけではありません。ネットレンタルも、無料というわけではありません。

2. 無料で映画が楽しめる動画サイト
ネット上には、無料で映画が楽しめるサービスがあります。YouTubeなどの動画共有サイトでも映画がアップロードされていますが、多くは非合法のもの。全編ではなかったり、細切れだったり、見ようと思っていたら著作権違反で削除されてしまったりと、逆にストレスがたまります。
その点、「無料動画ステーションGYAO」のようなサービスなら、合法的に無料で映画などの動画が楽しめます。もちろん、映画館で封切られたばかりの最新作は無料で視聴できませんが、むしろ昔なつかしの名作映画や、人気ドラマなどがみられるので、そういった意味で楽しめます。ほかにも、動画配信サービスには、海外ドラマが充実の「hulu」などもありますが、こちらは月会費が必要です。ただ、2週間の無料お試しサービスもあるので、夏休み中のヒマつぶしに見てみたいという場合はよいかもしれません。

映画、美術館・・・レジャーのチケットは窓口で買わない!

オフの日に、映画や美術館、遊園地などの施設で楽しい休みを過ごすという人は少なくないと思います。

ですが日本では、通常の映画の鑑賞料は1,800円。美術館や博物館の入場料、企画展示などであれば、1,000はまず下らない入場料がかかります。けっこう高いですよね。昨年度の東京国立博物館の企画展示入場料の平均は、一般料金で1,110円となっています。日本は物価が高いと言われる国ですが、イギリスのように国立の博物館の入場料を無料に設定している国や、アメリカ合衆国のように気軽に映画が見ることができる国と比べると、レジャー費が高くついてしまいます。ですが、少しの計画性とコツで、その支出を抑えることができます。

・行きたいものは事前に決めておき、チケットも事前購入しておく。

 絶対に行く、というものに関しては、必ず前売り券を購入するようにしましょう。前売り券は、おおむね通常で買うよりも、500円前後安く販売されることが多く、通常の窓口で買うよりもかなりお得になります。ただし、会期が始まってしまうと、前売り券の販売も終了することが多いので、その点は注意が必要になります。

 また、チケットの事前購入は、お金の面だけでなく、時間の節約にもなります。特に休日などの当日券の販売窓口は混雑することも多く、人気のある展示ですと、買うのに一苦労、ということもあります。事前購入は通常の2、 3割引きの値段でチケットが買えるだけでなく、時間のロスもなくしてくれる一挙両得の方法なのです。

・事前購入を忘れても、窓口は買わない

 とはいえ、必ずしも、前もって事前にチケットが買えるわけではありません。突然、行きたくなる、知らなかった、ということもあるでしょう。そんな時はまず、ちかくの金券ショップなどでチケットが販売されていないか確認しましょう。また、インターネットや知人友人のネットワークなどを駆使して関連する情報を集める努力をして、節約をしていきましょう。

2015.5.27更新

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