バブル崩壊のプロローグ!山一證券の”最後”を描いた「しんがり」がドラマに

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WOWOWが贈る社会派ヒューマンドラマ「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」。その主演に、WOWOWドラマではおよそ4年振りとなる江口洋介を迎え、萩原聖人、林遣都、真飛聖、勝村政信ら個性豊かな演技派俳優の共演が実現。また、迷走する巨大企業の内情を描いた映画『沈まぬ太陽』でメガホンを取った若松節朗が、監督を務めることが分かった。

1997年4月。山一證券の常務取締役・梶井(江口洋介)は、業務監理本部(ギョウカン)本部長に就任する。ギョウカンとは社内監査を行なう部署だが、社内では左遷社員が追いやられる“場末”と呼ばれていた。そんな梶井の異動初日に、大蔵省証券取引等監視委員会(SESC)の調査が入ることに。当時の金融業界は、総会屋への利益供与問題で大きく揺れていた。

梶井は、営業考査部部長・花瀬(佐藤B作)やその部下・中西(矢島健一)、秘書の蒲生(真飛聖)に社内調査を指示。そんな中、監査部の瀧本(萩原聖人)と吉岡(林遣都)は、渦中の総会屋との関係を示す資料を見つけてしまう。一方、会長の有原(岸部一徳)らはSESCの調査に対し余裕の表情を見せるが、副社長の片瀬(光石研)だけは不安な表情。梶井や同期の林(勝村政信)もまた、上層部が何かを隠しているのではないかという疑念を抱く――。

本作は、ジャーナリストで元読売新聞記者・清武英利のノンフィクション「しんがり 山一證券 最後の12人」(講談社刊)を原作に、当時、日本を震撼させた山一證券の自主廃業をドラマ化。誰もが予想だにしなかった巨大金融企業の破綻は、日本経済に大きな打撃を与えただけでなく、終身雇用の終わりを告げる事件ともなった。

自主廃業の要因となった2,600億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠し続けられたのか。最後まで“沈没船”となったこの会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たちこそが、社内から“場末”と呼ばれ、煙たがられた部署の者たちだった。

理不尽な会社の不正への怒りを胸に、すべての社員、顧客、そして家族のため、使命感で自らを奮い立たせた、“しんがり”たちを描く本作で、主演を務めるのは、『天空の蜂』『人生の約束』など数々の映画やドラマで活躍する江口洋介。WOWOWドラマでは「連続ドラマW パンドラIII 革命前夜」(’11)以来、およそ4年振りの主演となる。

江口さんは、「最初に原作を読ませていただいて、12人の社員の方々が成し遂げたことの凄さに感銘を受けました」と、まず原作の印象に触れ、「山一證券の破綻を追ったドキュメンタリーではなく、人々の心に響く作品になるようにどうすればよいのか、スタッフと話しながら一歩ずつ制作しています」とコメント。

自身が演じた梶井達彦というキャラクターについては、「梶井のような上司や政治家がいたら社会は変わるだろうな、という他人任せな考え方自体が違うのではないかと思います。お互いのバイブレーションや情熱をぶつけ合って、共に高めあっていく。そのことが出来たから、エリートでもなく特別でもない普通の社員たちが大企業消滅の真相究明と清算業務を成し遂げられた…そこに面白さがあるように思います」と分析。

その深い人間関係は「『人の山一』と呼ばれた山一證券には、そもそも存在していたものだと思うので、その人間味のある感じがドラマで表現できたらと思います。梶井も仲間に助けられ、ここまでたどり着いたのです。変わり者だった男が仲間と出会い、人間らしくなって、それを息子も感じ取っていくのだと思います」と、梶井という人物に触れた。

「梶井のように自分のことを顧みず、会社の不正を暴いていく、というのは会社愛でもあり、仕事に対しての責任、愛情、プライドがもの凄くあるように感じます。それは逆にいうと幸せなことかもしれない。それによって人は強くなると思います。不正を暴くというのは正義ではなく、情熱や愛情が人を動かしていくのだ、というのが根底にあることを感じとっていただけたらと思います」と語り、言葉に思いを込めた。

さらに、若松監督は、「特出した強いリーダーが仲間を引き連れて上層部の不正に立ち向かうシンプルな題材です。山一證券の倒産は社会に強い衝撃を与えました。その事件を借りて男たちが激しく葛藤する姿はバブル崩壊時を懐かしみ、また爽快です。知らなかったノンフィクションの醍醐味は相当に面白いです。自主廃業、倒産という結末が待ち構える中、“しんがり”と呼ばれた数人の仲間たちにはかなりの困難がありますが、ドラマはどんどんヒートアップして面白い。巨象に立ち向う蟻たち社員の生き様に感動していただけると思います。どうぞご期待下さい」と語り、「江口洋介なくして語れない、そのくらい彼に演じていただけて光栄です」と、主演の江口さんの熱演に、手応えを覗かせている。

「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」は9月20日(日)22:00~よりWOWOWにて放送開始(全6話、※第1話無料放送)。

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  • 「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」
  • 原作:清武英利「しんがり 山一證券 最後の12人」(講談社)
  • 原作者である清武英利

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株式投資のメリットは何?

日本ではもう10年以上、金利の低い状態が続いています。

預貯金の金利も低く、現在の1年ものの定期預金の金利は0.025%。100万円を1年間預けても得られる利息は250円。そこから税金が引かれるので手取額は200円を割り、ATMの時間外手数料を2回払ったら元本割れしてしまいます。

今、預貯金ではお金を増やすことはできないのです。
だとしたら、お金を増やすには預貯金以外の金融商品を利用する必要があります。金融商品はいろいろあり、中には仕組みが複雑なものもありますが、一番シンプルなのは株でしょう。

株式投資のメリットはなんでしょうか。
株は証券取引所で毎日売買されていて、売買状況によって値段が刻々と変わり、毎日変動します。したがって、ある株を安いときに買って高いときに売れば、その差額を利益として得ることができます。場合によっては、買った値段の数倍、あるいは数十倍の値上がり益を得られる可能性もあり、それが株式投資の大きな魅力といえます。
とはいえ、大きな値上がりが期待できるものは、大きく値下がりする可能性も高いというのはすべての金融商品に共通です。株も、大きく値下がりすることはありますが、その時点で売らなければ、損にはなりません。再び値上がりするのを待つことができるのです。

株は買ったり売ったりするイメージがありますが、売らずに保有しているだけでも利益が得られます。というのは、会社は年1回あるいは2回、事業を行って得られた利益を株主に「配当」として支払うからです。

株価に対する配当金の割合を「配当利回り」といいます。現在、東京証券取引所に上場している約3500社の配当利回りの平均は1.5%程度。2%を超える会社も500社以上あります。株価は変動するし、配当金額はその会社の業績によって増えたり減ったりするので単純な比較はできませんが、預金金利に比べるとずいぶん高く感じられるのではないでしょうか。

株主優待が得られるのも、株式投資のメリットです。株主優待は株主に対する一種のプレゼントで、約1100社が優待制度を設けています。優待の内容は、自社商品の詰め合わせや、割引券・優待券が多く、お米やプリペイドカードなどのケースもあります。それを金額に換算すると、数千円から1万円程度になり、配当と合わせた利回りが5%を超えることも珍しくありません。

こんなふうに、株式投資には、値上がり益と、配当・優待の2つのメリットがあります。
さらに、目に見えないメリットもあります。株を買うことによって、経済や金融に関する関心が高まることです。株式投資を始めると、新聞の経済や企業の記事に目が向くようになったり、テレビのニュースをしっかり見るようになったりします。さらには海外の経済の動向などにも興味がわくはずです。
それが仕事の役に立ったり、人との会話を深めたりすることもあるでしょう。株式投資はあなたの視野を広げてくれるのです。

「証券取引所」って聞いたことはあるけど何をしているところ?

テレビや新聞、ネットのニュースなどで目にする「証券取引所」。株に関係ありそうだということはわかるけれど、どう関係しているのか、知らない人も多いのではないでしょうか。

例えば、Aという会社の株を買いたい人と、売りたい人がいれば、話し合って値段を決めて売り買いすることができます。でも、買いたい人、売りたい人を自分で探すのは大変ですよね。そこで、株の売買を集中させて、取引をスムーズに行うために設けられているのが証券取引所なのです。

証券取引所は、日本中の証券会社から送られてくる銘柄ごとの買い注文と売り注文をマッチングさせて、取引を成立させていきます。以前はそれを、“場立ち”という人たちが巨大な体育館のようなところで、独特のブロックサインを使って行っていましたが、今はすべてコンピューター取引となっています。

証券取引所は、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌にありますが、売買されている株数も、取引されている金額も東京証券取引所が圧倒的に多く、「日本の証券取引所=東京証券取引所」といえます。

会社が成長して多額の事業資金が必要になったら、証券取引所に登録し、発行した株を多くの人に買ってもらって資金を調達します。取引所に登録することを「上場」、登録している企業を「上場会社」といいます。
上場会社の株は不特定多数の人が売買することになるので、どんな事業を行っていて、どのくらい売上げがあって、どのくらい利益を上げているかなどを公表しなければなりません。また、証券取引所は上場するため基準を設けており、会社設立からの年数、株主数、発行されている株数、保有する資産の額、過去3年の利益の額などが上場基準を満たした会社でないと、上場することができません。

会社にとって上場の目的は資金調達だけでなく、上場基準を満たした規模の大きい経営基盤のしっかりした会社だという、一種の「お墨付き」をもらうことにあります。それによって社会的な信頼を得ることができ、知名度が上がり、ビジネスがしやすくなったり、優秀な人材を集めやすくなったりするのです。

上場会社は上場したあとも、経営の状況や業績などを、決められたルールに従って定期的に公表しなければなりません。いったん上場しても上場基準を満たさなくなると「上場廃止」となり、上場会社の資格を失います。そうならないよう、上場会社は経営状態を常に安定させ、業績を上げるよう努力しなければならないのです。

2015.7.02更新

株主総会ってなに?

6月になるとテレビや新聞のニュースで「株主総会」がよく取り上げられるようになります。株に関係あるようですが、いったいなんなのでしょうか。

株式会社は、株を発行してそれを多くの人に買ってもらうことで事業資金を集め、事業を行って得られた利益を、株を買ってくれた人、つまり「株主」に「配当」として支払います。
また、株主は持ち株数に応じて、その会社の経営に参加する権利を持ちます。とはいえ、証券取引所に登録している上場会社の場合は株主数が非常に多く、すべての株主が経営に関わるのはムリ。
そこで株主は、会社の取締役に経営をゆだね、日々の経営は取締役が行い、会社にとって重要な事柄は取締役会で決定します。

株式会社は、少なくとも年に1回は株主を集めて「株主総会」を開き、そこで取締役を選びます。また、事業の運営状況や業績を株主に報告します。会社の事業内容を定めた「定款」の変更なども、株主総会で株主の承認を得る必要があります。こうしたことから、株主総会は株式会社にとって最も重要なイベントといえます。

会社は1年ごとに、収入や支出、借入金の状況などをまとめて決算を行います。株主総会は、決算から3カ月後くらいまでに行うのが一般的です。日本では3月決算の会社が多いため、株主総会が6月の後半に集中するのです。
特に、日本を代表するような大きな会社や、重要な議題(他社との合併・提携、業績の悪化や不祥事など)が取り上げられる予定の株主総会は注目を集め、その様子や結果がニュースで報道されるというわけです。
上場会社の株には売買単位があり、100株あるいは1000株が最低投資単位となります。その会社の決算月の末日(3月決算の場合は3月末日)に最低投資単位以上の株を買って保有している株主すべてに、株主総会の案内状が送られてきます。決算月の末日に株主であれば、誰でも株主総会に出席できるわけです。実際に、数百人から1000人以上の個人株主が総会に参加する会社もあります。

株主は株主総会で、社長をはじめとする経営陣に対して、直接意見を言ったり、質問したりできます。また、会社によっては出席した株主におみやげ品を渡したり、総会後に経営陣と株主との懇談会を開催したりするところもあり、それを楽しみに総会に参加する個人株主も多いようです。

上場会社の株を買って株主総会に参加するのも、株式投資の楽しみの一つといえるでしょう。

2015.6.30更新

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