外貨預金で生活防衛!

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50万貯まる!
<材料>

・5年以上使わないお金 約10万円~

<Point>

1日本は長期的に経済が低迷し、円安になる可能性がある

2円安になると、輸入品を中心に物価が上がる

3ドルやユーロなどの外貨を持っておけば、円安時に威力を発揮する

※1ドル80円で100万円のドル預金をし、120円まで円安が進んだ場合。為替手数料・金利は考慮していない

外貨預金は、為替差益や相対的に高い金利を得るという観点と同時に、長期的な資産防衛としても役立ちます。

長期的な経済の成長は人口動態の影響が大きく、特に現役世代の割合が高いほど成長が大きいといわれます。そのため、少子高齢化が進み、人口も減少している日本は、長期的には経済が低下していくとみられているのです。
そして経済力が弱い国の通貨は、原則として人気が薄れ、安くなっていきます。通貨が安くなると、輸出には追い風になりますが、輸入には不利になるのはご存知ですね。

具体的に、円とドルの例で見てみましょう。
2012年後半には1ドル80円前後でしたが、最近では120円台まで円安が進んでいます。その影響で、輸出企業の収益は上がりましたが、生活面では輸入品を中心にさまざまな物資が値上がりし、生活は苦しくなっています。
しかし、もし3年前にドルを買っていれば1.5倍の価値になっているので、物価が高くなってもそれほど困ることはないでしょう。
日本は現在も多くを輸入に頼っていますが、将来的には、資源や食糧以外の加工品まで輸入する機会が増えるかもしれません。そんなとき、外貨をもっていれば、その価値が上がっているので、リスクヘッジになるというわけです。

世界の準備通貨(政府や中央銀行が国際間の経済取引の決算や為替相場に介入するために持っている外貨)は、その6割が米ドル、2割強がユーロとなっています。そこで、通貨当局同様、皆さんもいざというときのため、米ドルとユーロを資産の一部として持っておいてはいかがでしょう。特にグローバル社会に生きる若い世代には、必要なことだと思います。

世界の中心的な通貨である米ドルは、貿易の決済にも使われ、他の通貨との換金しやすさから比較的値動きが安定しているといわれます。また、為替レートに関連する情報が入手しやすいことから、初心者でもチャレンジしやすい通貨といえるでしょう。
米ドルは年内の利上げが見込まれていることから、さらなる円安が期待される一方、既にかなりの円安が進んでいるのも事実。一度にまとめて投資するのは避けたほうがよいでしょう。

ユーロは、ヨーロッパ25カ国の共通通貨。ユーロが誕生するまでは、フランスではフラン、ドイツではマルク、イタリアではリラと、各国の通貨が利用されていましたが、通貨統合により経済の集合体としての力を発揮するようになり、今ではアメリカに勝るとも劣ない経済規模を誇っています。ここ数年、ユーロ圏の経済は低迷していますが、悪い時期から少しずつ積み立てていくことで、将来的にはここのところのドル円のような大きな利益が得られるかもしれません。

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執筆者

和泉昭子 生活経済ジャーナリスト/ ファイナンシャル・プランナー

大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。 NHK「日曜討論」、TBS「朝ズバッ!」、日経新聞「家計のギモン」等、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー情報を発信。(株)プラチナ・コンシェルジュ代表取締役 http://pt-con.jp/

和泉昭子

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外貨預金で気になるユーロ!実は欧州の結束を担っている

外貨預金をするときに米ドル、豪ドルとともに気になる“ユーロ”。米ドルに次いで2番目に広く使われている通貨です。

ドイツ、フランス、イタリアといった主要国を始め、財政問題が報道されるギリシャでも使っています。外貨預金をする際には、ある程度その通貨のことを知っておきたいところ。ユーロとはどのような通貨か。その誕生の背景などをご紹介しましょう。

1999年1月に登場した歴史の浅い通貨です。以前は、ドイツはマルク、フランスはフラン、イタリアはリラといった具合に国ごとに通貨がありました。それら通貨の時代は、日本人が欧州を旅行するときに、国境を超える都度、次の国の通貨への両替が必要でした。今でこそユーロだけ持てば面倒な両替がなく食事や買い物もスムーズですが当時は不便でした。

そのユーロを用いる国は、1999年の導入時は11か国でしたが現在は19か国、人口3億2600万人の経済圏となりました。
ユーロ誕生の背景には長い歴史があります。欧州は、たびたび繰り返される戦争の舞台となってきました。第二次世界大戦後、戦争への反省から、国民や政治のリーダーの間で欧州の結束を強めようとする機運が高まりました。1950年代に、それまで戦争を繰り返してきたフランスとドイツの両国首脳の呼びかけで欧州経済共同体(EEC)が立ち上がりました。それを起源に輪が広がり、ユーロの誕生に至ります。

また、近年の欧州経済の地盤沈下も影響しました。米国や日本、アジアの新興国の経済成長の陰で、欧州各国の工業製品の輸出競争力は弱まります。そこからの脱出を目指し“経済統合”や“通貨統合”による競争力回復の道を歩んだのです。

その結果、ユーロの通貨別取引シェアは、米ドル(約4割)に次ぐ世界第2位(約2割)まで躍進しました。ところが、リーマン・ショック後は状況が一変します。ギリシャなど南欧諸国の政府の借金問題が深刻となり、欧州全体に停滞感が漂い始め、ユーロも勢いを失います。

現在、欧州は低成長、低インフレ経済に苦しんでいます。欧州中央銀行(ECB)も日銀と同じく大規模な金融緩和を開始しました。このところ、ギリシャ問題など暗い話が目立ちますが、それでも乗り越えた後の欧州の立ち直りに期待する声も少なくありません。

外貨預金の通貨選びに当たり、飛び込んでくるニュースは気になりますが、それに一喜一憂することなく、通貨の背景にある大きな流れも押さえておくとよいでしょう。

外貨預金の入門通貨「米ドル」の特徴を知ろう

日本の将来が不安視され、外貨預金など海外への投資を考える人が増えています。その際、入門通貨として適しているのが米ドルです。今回は、世界の“基軸通貨”とも言われる米ドルについて解説しましょう。

話を進める前に、円高と円安について確認しておきましょう。2012年までは1米ドル=80円程度の円高でしたが、その後円安(米ドル高)に転換し、現在1米ドル=120円程度の円安です。これは1米ドルを買うために、かつては80円必要でしたが、現在は120円ないと買えない、つまり円の価値の低下を意味します。「数字が大きくなると円安」と覚えておきましょう。

それでは米ドルについて見ていきましょう。
世界には国の数だけ通貨があります。国々で貿易などを通じて通貨を交換する際に、「基準となる通貨がないと不便」といった問題がありました。こうした状況を解消するため、「基準となる通貨を米ドルにしよう」といった歴史的な国際会議が1944年に開かれ、基軸通貨米ドルが誕生しました。

基軸通貨のイメージは図のとおりです。米ドルがど真ん中で周辺に各国通貨が位置する関係。例えば南米のブラジルレアルと米ドルの関係は「米ドル/レアル相場」、また、日本円と米ドルの関係は「米ドル/円相場」です。米ドルと他の通貨を貿易などで交換するときは、こうした2つの通貨の為替相場を用います。

ところで、「図における周辺通貨」同士の貿易の際はどのように換算するのでしょうか。例えば、ブラジルレアルと日本円の関係です。この場合は、先ほど示した2つの為替相場をつなぎ合わせるかたちで「円/レアル相場」を計算します。
米ドルはこのように基準を担っていますので、貿易において決済(代金支払い)通貨として広く用いられています。また、原油、金などの国際商品は、価格が米ドルで表示され、支払いも米ドルが基本です。原油の数量はバレル(1バレルは約159 リットルに相当)と呼ばれる単位で表しますが、現在1バレル=60米ドル台の国際原油相場が成り立っています。

米国は世界一の経済大国です。発達した株式市場を始めとする金融市場も持っています。その通貨米ドルは、他の通貨への換金しやすさがあり、とても安定しています。このような背景から、皆さんが外貨預金などを始める時には、米ドルは入り込みやすい入門通貨といえるでしょう。

2015.6.30更新

外貨の普通預金と定期預金、どっちがいいの?

円預金同様、外貨預金にも「普通預金」と「定期預金」があります。ただ、外貨預金での活用法は、円預金よりはちょっと複雑。どのように使い分ければいいのでしょうか。

「普通預金」は、預け入れ・引き出しが自由な預金のこと。解約のペナルティなしでいつでも引き出せる分、金利は低く設定されています。期間のしばりがなく、為替が動いたときにいつでも引き出せる外貨普通預金は、機動的に為替差益を狙いたい人にオススメと言えるでしょう。
ただし、外貨預金の場合、預け入れと引き出しの際に為替手数料がかかりますので、手数料の安い金融機関を選ぶことが重要です。

一方、「定期預金」は、予め定められた期間預け入れることを約束することで、高い金利を得られる預金。金融機関によって対応は異なりますが、外貨定期預金の場合、途中解約ができないケースも多く、可能な場合も不利な条件になるので注意が必要です。

預け入れの期間は1カ月、3カ月、半年、1年などさまざま。通常、預け入れ期間が長いほど金利は高くなります。ただし、経済状況や金融機関が行うキャンペーンなどによって、期間の短い定期預金のほうが、金利が高くなることもあります。ボーナスシーズンなどに行われる高金利キャンペーンは、金融機関が外貨預金に誘うため特別に優遇する仕掛け。そのため、魅力的な金利が適用されるのは通常、短い期間だけになります。

では、キャンペーンなどを除けば、基本的に長期の定期を選んだほうが有利なのでしょうか。必ずしもそうとはいえません。

景気の良い時は長めの期間、景気の悪い時は短めの期間を選ぶのが、セオリーです。
景気の良い時は金利が高くなりやすいため、その高い金利の恩恵を長く享受するために、長期の定期預金を選びます。特に、景気が減速傾向になってきたら、できるだけ長い期間を選びましょう。
反対に、景気の悪い時は金利が低くなりやすいので、その低い金利のまま長期間固定してしまうのは得策ではありません。これから景気が回復し、世の中の金利が上昇していく際にそれに合わせて乗り換えていきやすいよう、短めの定期預金でつなぐのが有効です。

ただし、ここでいう景気は、日本ではなく、ドル預金であればアメリカ、ユーロ預金であればヨーロッパの景気です。そのため、外貨預金をするなら、海外のニュースにも目を配ることが必要になります。

2015.6.30更新

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