円では倍にするのに1000年かかる?! 外貨預金でお金を増やそう!

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このレシピを実行して

10万貯まる!
<材料>

・5年以上使わないお金 約10万円~

<Point>

1日本の銀行でできる

2円をドルやユーロといった外国のお金に換えて預ける

3普通預金と定期預金がある

4円安になると儲かり、円高になると損をする

5円と外貨を交換するための為替手数料がかかる

※1ドル=100円の時、100万円で外貨預金を始め、10円円安になったら10万円おトク!

私が学生の頃、母から「10年貯金しておけばお金は2倍近くに増える」と教えられました。

歳がバレるのであまり言いたくないのですが、当時はバブルと言われる時代で、郵便局に100万円を10年間預けると、186万円(税引前)にもなったのです。

ところが今はどうでしょう。約4000円しか増えません。他の銀行に預けても、預金の金利はほぼ同じです。日本は異常なほどの低金利が続いていて、今の水準では1000年以上預けても倍増することはないのです。
でも、世界を見回せば、もう少し金利の高い国があります。こうした相対的に金利の高いところでお金を預ければ、より早くお金増やすことができそうです。そしてそのために一番手っ取り早い手段が、「外貨預金」なのです。

外貨預金はその名のとおり、円を外国のお金(通貨)に換えて預金すること。銀行によって取扱いの通貨は異なりますが、アメリカドル、ユーロ、オーストラリアドルを中心に、イギリスポンドやスイスフラン、香港ドル、ブラジルレアル、南アフリカランドなどさまざまです。
「オレ、英語できないし・・」と心配している人も、大丈夫! 外貨預金は、皆さんが普段利用している国内の銀行でも扱っていますから、語学力は特に必要ありません。

外貨建ての「元本」が保証され、それに対する一定の「利息」が付くことは、円の預金と同じです。ただし気を付けなければならないのは、引き出すときの外国為替相場(為替レート)によって、実際にどれくらいになって戻ってくるかが変わること。
預け入れた時に比べて“円安に進んでいれば「為替差益」が得られてプラス、円高になっていると「為替差損」が生まれてマイナスになる”と、まずはこれだけ覚えておきましょう。

為替相場によって元本割れする可能性があることを「為替リスクがある」といいますが、リスクがあるにも関わらず外貨預金が人気なのは、円預金に比べて相対的に金利が高いことや、為替が円安に進めば大きく増える可能性があるという期待から。
最近は世界的に低金利傾向のため、外貨預金の金利面の魅力は薄れているのですが、今後日本の人口が減少し少子高齢化が進む中では、中長期的に国力が衰え、円の価値が落ちる(円安になる)可能性も考えられるので、資産の一部を外貨で持っておくというのは生活を守る上でも重要かもしれません。

2015.5.13更新

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執筆者

和泉昭子 生活経済ジャーナリスト/ ファイナンシャル・プランナー

大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。 NHK「日曜討論」、TBS「朝ズバッ!」、日経新聞「家計のギモン」等、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー情報を発信。(株)プラチナ・コンシェルジュ代表取締役 http://pt-con.jp/

和泉昭子

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外貨預金の利益は、為替手数料で大きな違いに!

外貨預金は、円預金に比べて相対的に高い金利が得られることと、為替差益を狙えることが魅力です。ただし、預け入れたときよりも、為替が円高に進むと、為替差損が出て、場合によっては円に戻した際に元本割れするリスクもあるのでしたよね。

そのため、外貨預金をする場合は、為替の動向に注意を払う必要があるわけですが、その際、考慮しておくべきことがあります。それは、外貨預金には円と外貨に交換する手数料(為替手数料)がかかるということです。

テレビのニュースなどで聞く「現在の為替は1ドル=100円58銭」といった為替レートは、為替手数料を含まない「TTM(電信仲値相場)」と呼ばれるものですが、外貨取引を行う際には、ここに手数料を加味した2つのレート「TTS(電信売相場)」と「TTB(電信買相場)」を使います。

TTSは日本円を外貨に換える(外貨預金に預け入れをする)場合のレート。例えば、中値が1ドル=100円で、為替手数料が1円のとき、TTSは101円になります。
一方、TTBは外貨を日本円に換える(外貨預金を引き出す)場合のレートです。中値が1ドル=100円で為替手数料が1円なら、TTBは99円。為替手数料は往復で2円というわけです。

このギャップ、どこかで経験したことありませんか?
そう。海外旅行に出かける際、両替窓口で見るレートがニュースで見たレートと違っていて、なんとなく損した感じがしますよね。また、両替する場所によってレートが違うから、できるだけ有利なレートを提示しているところで両替しませんか? さらに旅行から戻ってきた際、使い残した外貨を円に戻すと、為替レートが動いていなくても、手数料の分だけ減って戻ってくる。あれと同じです。

海外旅行の際、あれだけ敏感になる為替手数料。外貨預金をするときにも十分に配慮しましょう。為替手数料は、以前はどの金融機関でも横並び状態で、米ドルの場合、片道1円というのが一般的でした。しかし今は、金融機関によってまちまち。ネット銀行の中には1ドルあたり25銭といったところもあります。
下図は、100万円を、1ドル=100円で米ドルに換え、再び円に戻した場合、為替手数料の違いによって手取額がどう変化するか試算したもの。手数料が1ドルあたり1円と25銭では、約15,000円も違ってきます。

2015.5.27更新

外貨の普通預金と定期預金、どっちがいいの?

円預金同様、外貨預金にも「普通預金」と「定期預金」があります。ただ、外貨預金での活用法は、円預金よりはちょっと複雑。どのように使い分ければいいのでしょうか。

「普通預金」は、預け入れ・引き出しが自由な預金のこと。解約のペナルティなしでいつでも引き出せる分、金利は低く設定されています。期間のしばりがなく、為替が動いたときにいつでも引き出せる外貨普通預金は、機動的に為替差益を狙いたい人にオススメと言えるでしょう。
ただし、外貨預金の場合、預け入れと引き出しの際に為替手数料がかかりますので、手数料の安い金融機関を選ぶことが重要です。

一方、「定期預金」は、予め定められた期間預け入れることを約束することで、高い金利を得られる預金。金融機関によって対応は異なりますが、外貨定期預金の場合、途中解約ができないケースも多く、可能な場合も不利な条件になるので注意が必要です。

預け入れの期間は1カ月、3カ月、半年、1年などさまざま。通常、預け入れ期間が長いほど金利は高くなります。ただし、経済状況や金融機関が行うキャンペーンなどによって、期間の短い定期預金のほうが、金利が高くなることもあります。ボーナスシーズンなどに行われる高金利キャンペーンは、金融機関が外貨預金に誘うため特別に優遇する仕掛け。そのため、魅力的な金利が適用されるのは通常、短い期間だけになります。

では、キャンペーンなどを除けば、基本的に長期の定期を選んだほうが有利なのでしょうか。必ずしもそうとはいえません。

景気の良い時は長めの期間、景気の悪い時は短めの期間を選ぶのが、セオリーです。
景気の良い時は金利が高くなりやすいため、その高い金利の恩恵を長く享受するために、長期の定期預金を選びます。特に、景気が減速傾向になってきたら、できるだけ長い期間を選びましょう。
反対に、景気の悪い時は金利が低くなりやすいので、その低い金利のまま長期間固定してしまうのは得策ではありません。これから景気が回復し、世の中の金利が上昇していく際にそれに合わせて乗り換えていきやすいよう、短めの定期預金でつなぐのが有効です。

ただし、ここでいう景気は、日本ではなく、ドル預金であればアメリカ、ユーロ預金であればヨーロッパの景気です。そのため、外貨預金をするなら、海外のニュースにも目を配ることが必要になります。

2015.6.30更新

外貨預金で成功するために! 為替が動く要因を知ろう

外貨預金は、購入したときより円安に進むと為替差益が得られます。そこで、為替レートがどのような要因で動くかを見ていきましょう。

・金利
突然ですが、自分が今、日本人ではなく、フランス人だと想像してみてください。そして、アメリカドルの金利が2%、日本円の金利が1%だったとしたら、どちらの通貨に魅力を感じますか? 

「ドル」と答える人が多いのではないでしょうか。
金利が高い方が、同じお金を預けたときにもらえる利息が多くなるのですから当然です。世界中の人が同じように考え動くので、原則として金利の高い国の通貨に人気が集まり、通貨の価値が高くなります。
ただし、金利さえ高ければどんな国の通貨でも高くなるわけではありません。たとえば、国内の情勢が安定していない国からは、リスクを怖れてお金が逃げていくので、通貨が売られる(安くなる)ことになります。

・貿易収支
たとえば、アメリカからの輸入額が輸出額を上回った場合(=貿易赤字)、円を売ってドルに交換し、輸入代金を払うことになり、円安(ドル高)の要因になるわけです。反対に輸出額が輸入額を上回った場合(貿易黒字)は、円高(ドル安)に動きやすくなります。
日本では、ここ数年、アメリカに対する貿易赤字が膨らんでいて、円安の追い風となっていましたが、2015年3月には2年9か月ぶりに黒字に転換しています。

●為替介入
急激な為替の変動は、企業はもちろん、経済全体に大きな影響を与えます。
そこで、政府が大量の円を売買することで、為替の動きを安定させることがあります(為替介入)。たとえば東日本大震災直後には、行き過ぎた円高が復興の妨げにならないよう、日米欧が協力して介入を行いました。
介入のインパクトは非常に大きいため、投資家は政府の動きに非常にナーバスです。そのため、実際の売買を伴わなくても、「これ以上円高が進めば介入を行う可能性がある」といったコメントを発表する「口先介入」だけで相場が動くことがあります。

他にも、テロや紛争、天災、他国の経済不安など、さまざまな出来事が為替相場に影響を与えています。世界に危機が起こったときは、「安全通貨」といわれるスイスフランや円が買われる傾向があることも覚えておきましょう。

もっとも、実際にはさまざまな要因が複雑に影響しあって為替が動きます。そのため、為替の予測はプロでも難しいと言われています。
経済や外交に関する情報に常に触れながら、少しずつ勉強していくのも一法ですが、初心者や勉強が面倒な人は、毎月一定額ずつ「積立」で外貨預金をしていく方法がおススメです。

2015.6.15更新

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